致知社員が選ぶ!365教科書シリーズ「1日1話、私のイチオシ」vol.2

社員の日常

2020年末に第1弾が発売されて以来、いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。
わずか1ページの分量でありながら、一つひとつのお話には、胸が熱くなる感動が詰まっています。
全部で730あるお話の中で、皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、致知出版社社員が特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

『1日1話、読めば心が熱くなる
365人の仕事の教科書』

8月20日 自分の仕事を天職だと考える ―福地茂雄(アサヒビール社長)

これはもう先輩から教わってずっとやっていることで、私の持論になっているんですが、“惚れる”ということです。相手に好かれようと思わないでまず自分のほうから好きになる。販売をやっていまして、あの得意先は嫌いだなと思ったら、やっぱり足が遠のきますよね。3回行くところが2回になってしまう。さらに社長にお目にかからないといけないのに、行って社長がいないとほっとしたりしてしまう。そういうこちらの気持ちは向こうにも伝わります。そうするとなさおら関係が悪くなる。まあ、好きになってもすべての相手が好きになってくれるとは限りません。しかし少なくともこちらが好きにならなければ、相手は絶対に好きになってくれない。好きになっても好かれない時はこちらの惚れ方がまだ少ないと思わないといけない。ですから最初にがつんと怒られたお得意さんほど、何とか関係を修復しようと思って頑張りますから、かえって親しくなりました。いまでも家族ぐるみで親しくしていただいている方というのは、最初の出会いは最悪でしたよ。

このことはお得意先との関係だけでなく、会社の人間関係や友達、男女の関係でも言えると思います。さらに言えば、仕事に対しても言える。自分の仕事を天職だと考える。実は私自身、営業が一番嫌だったんです。学生時代ずっと会計学を専攻していましたから、できれば経理の仕事に就きたかった。勤務地も東京や大阪ではなく、出身地の九州がよかった。そういう希望を書いていたのに、行きたくない大阪でやりたくない営業マン。しかしいまは大阪をこよなく愛しています。だから嫁さんも大阪の人間、話す言葉も大阪弁になって、お生まれは関西ですか、と言われる。

割合に環境に対する順化が早いほうです。入社のときこそ希望を書きましたが、それ以来人事部がやってみたい仕事とか、転勤の希望を調査するんですが、いつでも白紙で出しました。というのは、「天知る、地知る、人知る」ではありませんが、学校を出て1年か2年一つの仕事だけをやっている自分よりも、ベテランが見て決めてくれたほうがよく分かるんじゃないか、なまじっか自分で決めないほうがいいんじゃないかと思いましてね。しかし何も書かなかったせいかどうか、新入社員から13年半、他の人は3回か4回転勤したのに、ずっと大阪にいました。人事部に忘れられたのかなと思いましたよ。

致知出版社 書籍編集部 菊池仁志

福地社長は、得意先との関係構築、会社の人間関係や、友人・男女関係について、さらに仕事についても「惚れる」ことが成果を収めるための要諦だと述べています。昨年の8月20日の朝、この記事を読んで以来、霧が晴れたような日常の過ごし方ができるようになりました。出会うものすべてに「惚れる」ことに努めると、嫌な気持ちになることが一切なくなります。私なりの解釈ですが「惚れる」とは「敬う」ことです。人に対しては尊敬できる部分をとらえ、物事に対しては感謝の気持ちを持つことを大事にするようになりました。

皆様の感想を募集します!

皆さまからの熱い想いもぜひお聞かせいただければ嬉しく思います。ご投稿をお待ちしております。

◆募集内容
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』もしくは、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の中から、最も強く心に響いたお話と、その理由(250字程度)を下記の投稿フォームよりお送りください。

◆投稿に当たっての注意事項
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ご投稿いただいた方全員に、「読めば心が熱くなる1週間の言葉カレンダー」(PDFダウンロード形式/非売品)をプレゼントさせていただきます。

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