【1/31開催】JAL、奇跡の再建の裏側を語る!

お知らせ

昨年9月の発売から、1か月でたちまち4刷、
2万5,000部を突破した『JALの奇跡』(大田嘉仁・著)。

その著者である大田さんの講演をぜひナマで聴いてみたい! というお声を
たくさんの方々からいただき、
このたび、初めての書店講演会が京都で開催されることとなりました。
(詳細はこのブログの末尾にて)

演題はズバリ、
「JALの奇跡はかくて起こった」。

講演自体をめったにされることのない大田さんのお話を、
ぜひ多くの方にお聴きいただければと願っております。

本日は、今話題の『JALの奇跡』の担当編集者が 刊行に寄せる思いを綴った文章をご紹介します! 「『JALの奇跡』もう読んだよ!」という方も 「知らなかった!」という方も ぜひ一度お読みいただけましたら幸いです。

………………………………………………

その日、僕は羽田空港へと急いでいた。

保安検査場に着いたのは、朝7時30分。
フライトは7時40分。

出発まであと10分しかない。

すると僕の慌てた様子に気付いたJALの若いCAの方が、

「何分発ですか?
 えっ?! それはもう間に合わないかもしれません……。
 でもすぐ連絡を取ってみます!」

とスタッフに電話をし、なにやら事情を説明してくださっている。

そして、まだなんとか間に合いそうなことが分かると、
「私がゲートまでご案内します」
と僕のすこし前に出て、駆け足で先導してくださったのである。

朝早くから空港内を懸命に走りながら案内してくださるCAの方に、
心から申し訳ないと思うと同時に、そのひたむきな姿に心を打たれた。

さらにその方は移動中にも連絡を取って、
「まだお並びの方が10名ほどおられるようですので大丈夫です」
と僕を安心させるとともに、余計な気を遣わせないよう心を砕いてくださった。
そして無事ゲートを通過するまでを見届け、

「お急ぎ立てしてしまい、申し訳ございませんでした。
 どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ」

と深々とお辞儀をされている姿に、
「さすがJAL……」との思いを新たにしたことだった。

  * *

戦後最大の負債を抱えて2010年に倒産したJAL。

しかしそれから10年も経たずして、
JALは学生たちにとって憧れの航空会社として返り咲き、
若い世代には倒産したことすら知らない人が増えてきているという。

当時、経営危機に陥ったJALは、その再建計画を巡って連日喧しく報道がなされ、
誰も引き受け手がないまま、為すすべもなく日々だけが経過していっていた。

そんな中、最初は
「何を言われても受ける気はない」と、
会長就任依頼を固辞されていた稲盛和夫さん(当時78歳)が、
いよいよ倒産間近となった段階で、遂に受諾の決心をされた。

ただ、その勇気ある決断に対するマスコミの論調は、

「航空業界について何も知らない人間に何ができる?」
「高齢で経営者としてのピークをとっくに過ぎている」
「二次破綻必至」
「再建は絶対不可能」

といったものばかり。

好意的な人でも「晩節を汚すことになるのではないか」
と心配し、反対の声が多数だったと記憶している。

さすがの稲盛さんでも今回だけは難しいのではないか……と、
正直僕自身も思っていたし、あの時、一体どれだけの人が
再建を心から信じることができていただろう。

さらにその時、驚いたことは、
稲盛さんがJALに連れて行った京セラの社員が、
たった二人だけだったことである。

これから大改革をするに当たり、当然、腹心の部下をこぞって引き連れ、
京セラフィロソフィや経営の仕組みを、JAL社員に伝えていかれるものだとばかり思っていた。

ところが選ばれたのは、たったの二人。

そのうちの一人が、稲盛さんの秘書を長年務めてこられた大田嘉仁さんである。

   * *

このほど、その大田さんによる初めての著書が致知出版社より発売となった。

タイトルは『JALの奇跡』。

同社再建の軌跡は、稲盛さんの関連記事などから断片的に窺い知るのみだったが、
この本には僕の知りたかったJAL再建の一部始終が克明に記されている。

・当時のJALの様子、社員の反応

・具体的に何を行ったのか、何から始めたのか

・稲盛さんが社員に訴えかけたこと

・成功の一番のポイントは何だったのか

・その法則は他の業界にも当てはまるのか

そしてそこに綴られた文章は、
時に稲盛さんご自身が語られるよりも迫力を持つことさえあった。

『論語』を著したのは、孔子本人ではなく、孔子の門人たちだったように、
その人物の真の偉大さは、最も身近にいた人によって、
よりリアルに伝えられるものなのかもしれない。

ただ、冒頭にも触れたように、そんな稲盛さんの偉業ですら、
10年も経ないうちに、まるで知らない世代が出てき始めている。

JALの再建劇は、日本のみならず、
世界の産業史にも残るほどの稀有な出来事である。

そしてその歴史の証人として、また当事者として、
大田さんだからこそ語れる、
また大田さんにしか語れないことが数多くある。

まずはその貴重な戦記である『JALの奇跡』を、
ぜひ手に取っていただきたい。

その話はJALや稲盛さんのみならず、
われわれ人間一人ひとりが持つ善き思いが、
いかに奇跡的な現実を形づくっていくのかの証明ともなるであろう。

そして多くの人たちに、大きな勇気と希望を与えるに違いない。

     致知出版社 書籍編集部 小森俊司

………………………………………………

大多数のマスコミが「失敗する」と断言したJALの経営再建。

その予測を完全に覆し、過去最高の営業利益を生み出し、
2年8か月で再上場へと導いた、奇跡的なスピード再生のドラマを
大田さんが直接語りかけます。


・企業の成功方程式とは?

・スピード再建の理由とは?
・組織を活性化させるには?
・意識改革の6つの原則とは?
・稲盛哲学とは何なのか?

「稲盛和夫氏から最も信頼される男」と呼ばれる
大田さんのお話を直接聴くことのできるめったにないチャンスです。

先着100名様限定、残席わずかとなっております。
ぜひお近くの方はご来場ください。

………………………………………………

『JALの奇跡』著者・
大田嘉仁さんのトーク&サイン会

日時:2019年1月31日(木)18:00より
場所:イオンモールKYOTO Sakura館4F Kotoホール

演題:「JALの奇跡はかくて起こった」

参加方法:
大垣書店にて『JALの奇跡』をお買上げのお客様に
参加整理券が配布されます。お電話でのご予約も可能です。

定員:先着100名様

お問合せ:大垣書店イオンモールKYOTO店
(京都府京都市南区西九条鳥居口町1)

TEL:075-692-3331

HP: 詳細はこちら

閉じる