「四書五経の名言に学ぶ」とは……

映画会社に勤めていた20代の頃、とある事故により瀕死の重傷を負うも、病床で『老子』の教えに救われ、以来古典を愛読し続けてきた田口佳史氏。これまでに、東洋思想とリーダーシップを約2,000社以上の経営幹部に平易に説き明かし、メンターとして多くの人に仰がれています。
『致知』ではそんな田口氏に、東洋古典の中核をなす九つの経典「四書五経」より、心に刻みたい名言を抜き出して毎月解説いただいています。2,000年以上の時の洗礼を経た珠玉の言葉を通じて、人間の芯を養いたいものです。

これまでこんな言葉を紹介してきました

  • 2022年4月号 第1回

  • 2022年10月号 第7回

  • 命を知らざれば、以て君子爲ること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり

    『論語』

  • 徳に懋めるは官に懋めしめ、 功に懋めるは賞に懋めしむ

    『書経』

  • 故きを温ねて新しきを知る。 以て師爲るべし

    『論語』

  • 積善の家、必ず餘慶あり。 積不善の家、必ず餘殃あり

    『易経』

  • 放勲は欽明、文思は安安

    『書経』

  • 天の命ずる之を性と謂う

    『中庸』

田口佳史先生から『致知』へ推薦のお言葉

昏迷する世界に『致知』の発展を期待する

毎月1回、流行りすたりや事件ではなく、「人間学」という人間の根本、心の在り方を説き続け、しかも毎回実に読みごたえのある内容を提供し続けることは、まさに至難のことです。
それを40年続けられた偉業に対し、心から深く敬服致すものです。

私自身にとっても『致知』は、25才の時の臨死体験を、昭和63(1988)年4月号で語って以来、常に共に歩み共に生き続けて来た人生の伴走者であります。
今後は日本ばかりでなく、昏迷する世界にとっても、益々貴重な存在になること必定です。
大いに期待します。

プロフィール

◇田口佳史(たぐち・よしふみ)
昭和17年、東京都生まれ。東洋思想研究者。日本大学芸術学部卒業。新進の記録映画監督として活躍中、25歳のときにタイ国で重傷を負い、生死の境で「老子」と出合う。以後、中国古典思想研究に従事。東洋倫理学、東洋リーダーシップ論の第一人者となる。47年、株式会社イメージプラン創業、代表取締役社長を務める。2000社にわたる企業変革指導を行うほか、1万名を超える社会人教育の実績を持つ。

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