【『書経』のポイントはズバリここ】
社長などリーダーの正しい在り方
№2など補佐役の正しい心得

『書経』には主に中国の古代の王、堯・舜・禹などの功績が事細かに書かれていますが、最も注目すべきは、その記述の方法にあると田口先生は言います。古代の王たちの生の声がセリフ調で書かれているため、読み手の目の前で古代の王たちのやり取りが行われているような錯覚を覚えるというのです。
しかも、古代の名立たる王たちが、人間誰しもが持つリアルな悩みを吐露されているなど、庶民大衆と王侯貴族との間に横たわる人間の根源的な問題が実に見事に浮かび上がってくるというのです。

本CDは、東洋思想研究家の田口佳史先生による渾身の連続講座「『書経』に学ぶ人間学」(全5講)を完全収録した全5巻、収録時間約11時間の古典講座です。



強い組織をつくる心得
CD「『書経』に学ぶ人間学」

【収録内容】
第1講 「虞書」堯典、舜典の抜粋を読む

第2講 「虞書」大禹謨、皋陶謨の抜粋を読む

第3講 「夏書」禹貢、「商書」湯誓、仲虺之誥、伊訓の抜粋を読む

第4講 「商書」太甲、説命、「周書」泰誓、武成の抜粋を読む

第5講 「周書」洪範、旅獒、無逸、周官の抜粋を読む

CD『「書経」に学ぶ人間学』【ご注文はこちらから】




田口先生直伝『書経』を学びたくなる3つのポイント

中国古典の代表格である四書五経。その中でも『論語』や『大学』『孟子』などは多くの日本人によって読み継がれてきましたが、今回田口佳史先生が取り上げる『書経』となると、ほとんどの方がどんな内容かと首をかしげるのではないでしょうか。

ところが、田口先生はこう断言されています。『書経』は儒教の根本思想である。儒教の根本である『書経』を知らずして、儒家思想を語ることはできない、と。『書経』を読めば、他の四書五経をより深く理解できる。中国古典がもっと分かりやすくなる、もっと面白くなるというのが田口先生のご意見です。

田口先生がそうおっしゃるには理由があります。先生がまだ三十代半ばの頃のこと。ある方から、「あなたは五経の中で何を読んでいますか?」と聞かれたので、「『易経』は興味があったので読んでいます。それから『春秋』と、時折『詩経』を」と答えられました。すると、その方は「肝心なものを読んでいないじゃないか」と立腹され、「まず『書経』を読んでから他の五経を読み、それから四書を手掛けなければダメだ」と、ひどく叱られたというのです。

その方の助言のままに、すぐに『書経』を紐解かれたという田口先生。するとどうでしょう。単なる食わず嫌いだったと気づかれたそうで、実際に読み進めていくうちにどんどんその内容に引き込まれていったそうです。

『書経』には主に中国の古代の王、堯・舜・禹などの功績が事細かに書かれていますが、最も注目すべきは、その記述の方法にあると田口先生は言います。古代の王たちの生の声がセリフ調で書かれているため、読み手の目の前で古代の王たちのやり取りが行われているような錯覚を覚えるというのです。しかも、古代の名立たる王たちが、人間誰しもが持つリアルな悩みを吐露されているなど、庶民大衆と王侯貴族との間に横たわる人間の根源的な問題が実に見事に浮かび上がってくるというのです。

また、『書経』に記されていることは政治論をはじめ、人生論、経営論、組織論、ひいては心理学に至るまで実に多種多様です。現代は学問を縦割りにして、政治なら政治、経営なら経営と線引きしがちですが、人間の営みというのは簡単に割り切れるものではありません。それに比べて『書経』は人間そのものを説いている書物であって、学問形態を360度感覚で学べることができるのです。

田口先生は『書経』との出会いを機によって同書を深く学ばれ、過去には講義でも度々取り上げられてきたそうですが、近年、幕末の雄・横井小楠の研究を行う上で、新たな気づきを得られたといいます。横井はその生涯において、『書経』を徹底的に読み込んでいたことから、その解釈も大変深く、田口先生は大きな衝撃を受けられたそうです。

自分の解釈はまだまだ足りなかったと発奮された田口先生は、それ以降、横井の努力に負けないようにと『書経』の深読みを始められたといいます。深読みとは具体的に言うと、書かれている漢字一文字一文字の意味を吟味することで、その深読みを続けていく中で、新たな発見も数多くあったそうです。

今回の講義では、田口先生が『書経』の深読みを通じて得た新たな知見、そして『書経』にこめられた先人の知恵を惜しみなくお伝えいただいています。


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【講師プロフィール】
田口 佳史(たぐち・よしふみ)

昭和17年生まれ。老荘思想研究者。一般社団法人「日本家庭教育協会」理事長。一般社団法人「東洋と西洋の知の融合研究所」理事長。「杉並師範館」前理事長。株式会社イメージプラン代表取締役社長。大学卒業後、日本映画社に入社。映画『東京オリンピック』チーフ監督参加。25歳の時、タイのバンコク郊外で瀕死の重傷を負い、奇跡的に生還。その後、中国古典思想に出会い、経営指導に転身。昭和47年、株式会社イメージプラン設立。以来30数年間で2000社以上に企業変革指導を行う。また、中国古典を基盤としたリーダー指導によって多くの経営者と政治家を育てた。企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演講義を続け、1万名を越える社会人教育の実績がある。



田口佳史先生直伝
珠玉のCD「古典講座」

『貞観政要』に学ぶ

CD「人生と経営の極意を『貞観政要』に学ぶ」
定価:30,800円(税込)
収録時間:約11時間

【収録内容】
【第1講】自己人生と自社のより良いリーダーとなる為に
―創業と守成のどちらが難しいかから、
 嫌なことを言ってくれる部下の求め方までを知る。

【第2講】いかに心を統御するか
―破綻はちょっとした心の迷走から生じるといわれているが、
 心を自己制御するとは何か。

【第3講】良い部下と悪い部下を明確に知る
―人生にも経営にも優秀な側近軍団が不可欠だから、
 その為の人物鑑定の極意とは何か。

【第4講】平穏無事が長く続く要点
―理想の治世と讃えられた貞観の治とは
 どの様な政治によって成り立っていたのか。

【第5講】何故もの事は中途半端で終わるのか
―永続することの難しさは、歴史を見れば明らかだが、
 その陥り易い罠と、その対処法を知る。




『大学』に学ぶ

己を修め、人を治める
CD「『大学』に学ぶ人間学」
定価:30,800円(税込)
収録時間:約10時間30分

【収録内容】
第1講 大学の道
・大学の道は、 明徳を明らかにするに在り

第2講 修己とは何か
・独を慎む
・切する如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如く

第3講 維新の精神
・旧邦なりと雖も、その命は維れ新なり

第4講 規範を持つ意義
・中らずとも雖も遠からず
・契矩の道

第5講 根本を見据える
・徳は本なり、財は末なり
・君子に大道有り

第6講 財政・経営の要諦
・財を生すに大道あり




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