2010年に始まったこのコンクールも第12回目を迎えます。
『心に響く小さな5つの物語』読書感想文を通じて、
「本を読む喜び、楽しさ、感動」
にふれる子ども達が一人でも増えることを願っております。
本コンクールのご応募を心よりお待ちしています。


応募要項

 ◆応募期間
 2024年10月31日(木)まで(当日消印有効)

 ◆応募資格
 小学生・中学生・高校生

 ◆課題図書
 『心に響く小さな5つの物語』
 『心に響く小さな5つの物語Ⅱ』
 『心に響く小さな5つの物語Ⅲ』
 いずれか1冊の感想文を800~1000文字で書いてご応募ください。

 ◆応募方法
 ①弊社HPよりデータ送付、②FAX、③郵送
 ※感想文とは別に、お名前、年齢、性別、ご住所、電話番号を
  記載してください。

 ◆応募宛先
 ①HP:ご応募はこちら
 ②FAX:03-3796-2107
 ③郵送:
 〒150-0001
 東京都渋谷区神宮前4-24-9
 (株)致知出版社『心に響く小さな5つの物語』
 読書感想文コンクール係
 TEL 03-3796-2118

 ◆優秀作品
 金賞:1名、図書カード5万円分
 銀賞:1名、図書カード3万円分
 銅賞:1名、図書カード1万円分

 ◆結果発表
 『致知』2025年2月号(2025年1月1日発行)
 弊社HPでは2025年1月掲載予

ご応募はこちらから

昨年受賞者の読書感想文

金賞 吉村藍璃さん

 表紙をめくってから、読み終わるまで、あっという間だった。私は気が済むまで何度も何度もその本を読み返した。こんなにも心が温かくなる本を読むのは初めてのことだった。

  第一話「夢を実現する」では、夢が叶うまで、努力し続けることの大切さを知った。私にも叶えたい夢があるが頭で考えていても、本腰で行動することが全く出来ていなかった。そんな自分に嫌気がさす。イチローは激しい練習を重ね、自分に自信を持ち、夢を実現し、それでも感謝の心を忘れなかった。私もそのように本当に輝く人間になりたい。
 第二話「喜怒哀楽の人間学」では、思いやりの大切さを知った。母親の息子に対する愛は、紛れもなく利他の心だ。自身の利益よりも息子のことを優先する母。息子は家政婦から話を聞いた時、とてもつらかっただろう。私はこれからも家族を大切にしていきたいと思った。そして、この母親のように思いやること、利他心を持つことを忘れないようにしていきたい。
 第三話「人の心に光を灯す」では、言葉が持つ力の大きさを知った。どんなにつらくても、苦しくても、人を支えてくれるのは人の言葉だ。「ありがとう、おかげさまで」。この言葉はどんな時でも私の心に光を灯してくれる。どんなことでも自分一人で達成させることはできない。人が支えてくれるから達成出来るということを絶対に忘れてはいけない。
 第四話「人生のテーマ」では、生きることの切なさと美しさを知った。とても十五歳が書いたとは思えない、儚くも美しい詩。きっと今の私では、誰の心にも響かない上辺だけの詩しか書けないだろう。だが、この少年は全身を、人生の全てを振り絞り、母親への気持ちを伝えようとした。その思いが痛いほど伝わってくる。
 第五話「縁を生かす」。私は「与えられた縁をどう生かすか」という言葉を見てはっとした。私は、毎日毎日人に恵まれている、縁に恵まれていると思っていた。それが当たり前だと思い込み、何も考えずだらしなく過ごす日々。当たり前なことなど何一つ無いのにどうしてそう思いこんでいたのか。この物語の少年のように、私も自分の縁を最大限に生かしていきたいと思った。
 これらの物語は、私にとって心の支えとなるものばかりだった。大切なのは現状維持ではない。下を向くことなく成長し続けることだ。この本は私に自分に無限の可能性があることを教えてくれた。どんな時でも、感謝の気持ちと言葉を忘れず、縁を生かし、前に進んでいきたい。

銀賞 渡邊侑真さん

 「なるほど」「すごいな」「こういった心の持ち主になりたいな」この三つの言葉が僕の頭の中でずっと過っていた。

僕が読んだ心に響く小さな5つの物語Ⅱではそれぞれ何か不況に陥った人たちが諦めず努力した結果自分なりの幸せの形を手に入れている。では自分はどうだろうか。今の自分の状況から幸せを感じとろうともせず、今頑張っている人達のことを考えてもいない。そんな僕に刺激を与えてくれたのがこの一冊だった。
 第一話では特に心に残った言葉がある。それは「世界でただ一人の私を、どんな自分に仕上げていくか。その責任者が私であり、皆さん一人ひとりです。」という言葉だ。何でもないこの二行に人生とは何かというとても大きな疑問がつめこまれていると思う。僕の人生を生かすも殺すも僕次第。今までのまま何も考えず生きていたら空っぽで意味のない人生になる。今できることは何だ。そんなことを考えさせてくれる言葉だった。
 第二話では小さい頃バカにされていた人が努力し知識を得て今では皆に信頼されるような人になったという話であった。タイトルのように得た感動は夢となり、周囲を笑顔にさせる。僕も先日、自分の好きな野球で、所属する野球部のキャプテンが窮地でタイムリーヒットを放ったときはとても感動し自分もこうなりたいと思った。次は僕が感動を与える側だ。
 第三話では、何度も大病を患った三浦綾子さんの話がのっている。一般的には可哀想といった声があふれ、本人は憂鬱どころの話ではないだろう。しかし三浦さんは神様にひいきにされているという考えをしていた。こんなにプラスの捉え方ができるものなのかと驚いた。それに対し僕はしょうもないことで落ち込んでいてとてもみじめに感じた。
 第四・五話では様々な苦難を乗りこえる人々の話がのっている。僕は松下幸之助さんの「必ず策がある。」という言葉が心に残った。あれもこれも無理だと決めつけていた僕は心に鋭くこの言葉が刺さった。不可能はない。やればできるんだ。そう思わせてくれた。
 これらのことは全て綺麗事だと言われ片付けられてしまうかもしれない。しかしこれで何か少しでも、小さいことでも変えられたら、人生はより良くなるのではないだろうか。

銅賞 柴田心香さん

 この本に私の心は強くひきつけられた。何度読み返しても一つ一つの言葉が心に響き、生きていく原動力となった。

 第一話「心願に生きる」では自分の第一責任者は自分であることを知った。今までの私は、周りの人の影響で決断してしまっていた部分があった。でもこの話を読み、自分の中にブレない芯を持ちたいと強く感じた。第二話「感動・笑・夢」で、人生を楽しみたいという気持ちを抱いた。
天から授かったこの命は簡単には得られないとても大切なものだ。その命を無駄にしないためにも、人生を全力で、楽しみたいと思った。命のありがたみを知ったその直後に読んだ第三話「幸福論」にお出になられていた、故・三浦綾子さんにすごく尊敬の心を持った。どれだけ辛い思いや苦しい思いをしても、最後まで粘り強く、諦めずに戦う姿を知り、自分が恥ずかしく思えた。私はまだ重い病気を患ったことがない。それはあたり前ではなく、本当に恵まれている。そんな中、「自分にはできない」と思ってしまうことが多く、すぐに諦めてしまっている。どんなに大きな困難が待ち受けていても明るく、粘り強く、最後まであきらめない心を持ちたいと強く思った。第四話「歴史創新」で頭から離れない言葉がある。「忍耐」だ。この言葉は実行しようとすると、とても難しい。だが、歴史に名を残す人々はそれでも逃げずに、困難に立ち向かっている。見習うべき姿だと強く感じた。そして最後の物語「命の炎を燃やして生きる」で私は涙を流がすほどに感銘を受けた。どれだけ死に傾くとしても深い覚悟を持ち続け、這い上がってくる姿勢は勇ましく、勇敢であると強く思った。
 私はこの本で、全力で生きていきたいときに大切なことを学んだ。本を一冊でも多く読むことによって人生は大きく変わってくるだろうと思う。そのようなことを一人でも多くの人に伝えていきたいとこの本を読んで感じた。

昨年受賞校の先生の声

木庭寛幸先生

私が顧問を務める簿記部では、毎年全員に本書の感想文を書かせるようにしてきました。
生徒たちは学生生活の中で様々な壁にぶつかります。その壁にぶつかった時に、本書に出てくる人物たちが、どのように試練を乗り越えていったのかを知ることは、その後の人生を生きる上でも大きな力となるに違いありません。
これまで多くの生徒に本書を読ませてきましたが、この本を読んで心に響かなかったという生徒は一人もいません。毎年全員で応募させていただくことを楽しみにしています。

増子良太先生

私が顧問をしている野球部の生徒29名が感想文を書きました。それらを読んでいく中で
「私が伝えたいと思っていることがこんなにも伝わっているのか!」という驚きが大きかったです。自分の言葉で感じたことを書くことは重要だと、改めて認識する機会となりました。感想文コンクール参加から得た経験を活かし、良書との出会い、読んでの気づき、書いて蓄えるという機会をこれからも提供していこうと思います。

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