『致知』は人づくりの基礎になる唯一の本

グリンリーフ株式会社 代表取締役社長 澤浦彰治氏

私が『致知』を先輩経営者から紹介していただき、読み始めたのが30歳頃でした。
まだ法人化したばかりで、経営のことや成功者の考え方に飢えていました。
この30年間、『致知』を読み漁り、毎号紹介されている様々な体験談から得た「ものの考え方」「ものの見方」、そして「成功者に共通する行動」を学び、それを素直に実践し経営に活かしたことが、家族3人から従業員240名になる大きな礎になったと思います。
作物づくりで言えば、『致知』は即効性のある化学肥料のようなノウハウ本ではありません。
様々な肥料を活かして作物を健全に育てる腐植のような存在で、まさに「人づくりの基礎になる唯一の本」だと思って全社員で学んでいます。


国内の有機こんにゃく市場で約6割のシェアを誇るグリンリーフ、全国9府県で70名の生産農家と約40品目の野菜を供給する野菜くらぶをはじめ、グループ全体で年商57億円の農業生産法人を率いるのが澤浦彰治氏だ。父親が地元群馬県昭和村の赤城高原で始めた家業を今日の規模へと発展させ、2年前に60周年を迎えた。澤浦氏はどんな思いの種を蒔き、幾多の試練を乗り越え、花実を咲かせてきたのか。その秘訣に迫る。

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――先ほど畑を一望できる素敵な社員食堂で玉こんにゃくと大根のお漬物をいただきましたが、感動のおいしさでした。

〈澤浦〉
それは嬉しいです。ありがとうございます。私たちは基本的に化学肥料や余計な添加物を使わずに、人の身体にも心にもおいしい農産物を届けたいとの思いで、有機野菜の生産・加工・販売に携わってきました。

グループ5社で構成され、グリンリーフ㈱は大根やブロッコリーなどの農業生産と、白滝や板こんにゃくといったこんにゃく製品、白菜や大根、きゅうりなどの漬け物、ブロッコリーや小松菜、ほうれん草、ブルーベリーの冷凍食品をつくっています。国内有機こんにゃく市場では約6割のシェアを有しているんです。

㈱野菜くらぶは群馬県を中心に全国9つの府県で70名の生産者さんとネットワークを築き、各地域の気候に合わせた適地適作の栽培を心懸け、レタスやキャベツ、トマトなど約40品目の野菜を生協や外食業者、スーパーなどに年間を通して安定供給しています。

また、モスバーガーを運営するモスフードサービスさんと共同出資し、主にモスバーガーチェーン向けのトマトを栽培する㈱モスファーム・サングレイス、有機小松菜や有機ほうれん草、有機チンゲン菜を栽培する㈱四季菜、従業員用の託児所運営や外国人材支援、太陽光発電に取り組むビオエナジー㈱を展開しています。その他、有機こんにゃく芋の生産組合や新規就農者を支援するプログラムなども手掛けています。

家族経営からのスタートでしたが、おかげさまで現在はグループ全体で従業員240名、売上高57億円を超える規模に成長することができました。

……(続きは本誌をご覧ください)

本記事の内容 ~全5ページ(約7,000字)~
◇家族経営から年商50億円超へ
◇困り事は宝物 できる方法を考える
◇25歳で訪れた一大転機
◇成長の鍵は人との出逢い
◇理念経営を実現するための工夫
◇仕事と人生は一体である

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書店では販売していない、定期購読NO.1の総合月刊誌

日本で唯一の人間学を学ぶ月刊誌『致知』――。今年9月に創刊47周年を迎え、定期購読者は国内外11万8,000人に上ります。

「いつの時代でも仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」

この創刊理念に基づき、47年にわたり一貫して、有名無名や職業のジャンルを問わず、各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の貴重な体験談と共に、歴史や古典に説かれている「人間いかに生きるべきか」という在り方、いつの時代も変わらず求められる原理原則を毎号紹介しています。

「致知を読まない日は一日もありません」「人間としてもっと成長しなくてはと考えさせられる私の大切な教科書です」「毎号が永久保存版」と、ありがたいことに毎日のように全国各地の読者の皆様から、こういった感謝と感動の溢れる声が届きます。

書店では手に入らないにもかかわらず、熱心な読者の口コミによって少しずつ広まり、現在では経営者やビジネスパーソン、公務員、専門職、主婦、学生など幅広い層に支持され、11万人以上の方々が毎月心待ちにしてくださるまでになりました。


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各界リーダーもご愛読

  • SBIホールディングス会長兼社長

    北尾吉孝氏

    『致知』は私の愛読雑誌となっている。この雑誌を読み始めて、ある種の安心感を得た。世の中には「人生いかに生きるべきか?」という問いの答えを探し続け、自己の修養に努めている方々が多くおられる、と知ったからである。我々は一生修養し続けなければいけない。そして、その修養の一番の助けになるのが、私はこの『致知』であると思う。

  • ラーメン「一風堂」ファウンダー

    河原成美氏

    自分自身の器の小ささ、見識のなさを痛切に感じていた頃、「人間力を高める方法はないか」「よきリーダーとなるための指南書はないものか」と探し求める中で、『致知』に出合いました。衝撃でした。人間とはこうも自らを高められるのか――。今も毎号、警策で肩を打たれるような刺激と感銘を受け、背筋が伸びる思いでページを捲っています。

  • 侍ジャパントップチーム前監督

    栗山英樹氏

    『致知』に出逢い、恩師と呼べる様々な先達に出逢い、そういう人たちの言動や考え方を取り入れて、いまの私があります。私にとって『致知』は人として生きる上で絶対的に必要なものです。私もこれから学び続けますし、一人でも多くの人が学んでくれたらと思います。それが、日本にとっても大切なことだと考えます。

  • スポーツキャスター

    松岡修造氏

    これまで四十六年間、日本中に「致知魂」を注入していただきありがとうございます。そしておめでとうございます。僕にとっての『致知』は、気づきの時間、自分を見つめる時間、学び成長する時間。これからも人間学を浴びながら自分の生き様を全うしたい。だから僕は『致知』を愛読します。

読者の皆様から届いた喜びの声


  • 悩み苦しんでいる時に鼓舞してくれる

    『致知』は本当に不思議な存在です。 悩み、苦しんでいる時、「もうこれで良いか」と思っている時に心にスッと入ってきて私を鼓舞してくれます。

    (兵庫県 赤松高吉様 50代)

  • 次世代にも伝えていきたい

    大切なのは、やはり「人間学」です。今、日本は危機にあると思っております。 改めて「人間学」を多くの方々に学んで頂きたいし、そして、学んだ私達も次世代に伝えていきたいと思います。

    (福島県 村田純子様 60代)

  • 正道へ引き戻してくれる人生の羅針盤

    『致知』を通じて学んだ数々の金言が、心が乱れたり、雑な行いをしたりしてしまった時に、スッと正道へ引き戻してくれる羅針盤となっています。 『致知』と出合ったおかげで、私の本当の人生が始まったといっても過言ではありません。

    (アメリカ・ヒューストン 吉原大志様 30代)

  • 私の人生に変革を起こしてくれた

    私が自分自身の人生を前向きに歩むようになったのは『致知』と「社内木鶏会」のおかげです。『致知』に出会わなければ、私は志を持たずに一生を終えたと思います。過去からは想像できなかった人生を、今、生きています。『致知』のおかげで、生きる楽しさを知りました。

    (大阪府 久保加奈子 30代)


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最新号 6月1日 発行 7月号

■対談/我が修行に終わりなし
 柳澤眞悟(大峯金峯山回峰大行満)
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 宮本祖豊(比叡山十二年籠山行満行者)

■対談/日本復活への道──日本精神を いかに取り戻すか
 荒谷 卓(国際共生創成協会 熊野飛鳥むすびの里 代表)
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 ジェイソン・モーガン(麗澤大学准教授)

■エッセイ/日本を守った豊臣秀吉の一念
 平川 新(東北大学名誉教授)

■エッセイ/信念は偉大な夢を成し遂げる
 榎本雅大(流通経済大学付属柏高等学校サッカー部監督)

■インタビュー/「感動農業」への飽くなき挑戦
 澤浦彰治(グリンリーフ社長)

■インタビュー/「生命の根源」を求め続けて
 神農 巌(陶芸重要無形文化財「青磁」保持者)

■インタビュー/骨髄バンクと共に──粛々と歩み続けて37年
 大谷貴子(全国骨髄バンク推進連絡協議会 副会長)

■対談/希望の一念を燃やして生きる ~苦難の先に見えたもの~
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■対談/一念の積み重ねこそ経営の真髄なり
 大倉忠司(エターナルホスピタリティグループ社長CEO)
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 貫 啓二(串カツ田中ホールディングス会長)

■私の座右銘/背中で算盤を弾け
 中村幸治(共立メンテナンス社長)

■第一線で活躍する女性/人生は一日一日の積み重ね
 登坂絵莉(リオデジャネイロ五輪 女子レスリング 48kg級 金メダリスト)

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