『齋藤孝の小学国語教科書 全学年・決定版』とは……?

芥川龍之介、夏目漱石、シェイクスピアから、向田邦子、松任谷由実、宮本浩次、米津玄師の歌詞まで、齋藤孝先生が「最高レベルの日本語」と考える138の名文を集結した“理想の小学国語教科書”。“大人も子どもも一生学べる永久保存版。全国民に贈る国語教科書です。


誌面イメージ

【芥川龍之介から米津玄師まで】138作品を収録!

【音読力をつけよう】
「いろは歌」
「五十音」 北原白秋
「星とたんぽぽ」 金子みすゞ
「不思議」 金子みすゞ
「われは草なり」 高見順
「道程」 高村光太郎
「風の又三郎」 宮沢賢治
「枕草子」 清少納言
「道程」 高村光太郎

【速音読トレーニング】
「注文の多い料理店」 宮沢賢治
「どんぐりと山猫」 宮沢賢治
「セロ弾きのゴーシュ」 宮沢賢治
「名人伝」 中島敦
「羅生門」 芥川龍之介
「杜子春」 芥川龍之介
「白浪五人男」河竹黙阿弥
「おくのほそ道」 松尾芭蕉
「松尾芭蕉の俳句」
「小林一茶の俳句」
「与謝蕪村の俳句」
「石川啄木の短歌」

感性を磨こう【詩・歌】
「蜂と神さま」 金子みすゞ
「リンゴ」 まど・みちお
「ひばりのす」 木下夕爾
「倚りかからず」 茨木のり子
「表札」 石垣りん
「母音――ある寂しい日私に与えて」 新川和江
「やさしさに包まれたなら」 松任谷由実
「秋桜」 さだまさし
「ヨイトマケの唄」 美輪明宏
「猫」 萩原朔太郎
「およぐひと」 萩原朔太郎
「月夜の浜辺」 中原中也
「汚れつちまつた悲しみに……」 中原中也
「生徒諸君に寄せる」 宮沢賢治
「あすこの田はねえ」 宮沢賢治
「落葉」 新美南吉
「初恋」 島崎藤村
「初恋」 村下孝蔵
「百年後」 タゴール

国語の世界を味わおう1【日本文学・歌・評論】
「野ばら」 小川未明
「鼻」 芥川龍之介
「女生徒」 太宰治
「駈込み訴え」 太宰治
「銀の匙」 中勘助
「風琴と魚の町」 林芙美子

「檸檬」 梶井基次郎
「レモン哀歌」 高村光太郎
「檸檬」 さだまさし
「Lemon」 米津玄師
「渋江抽斎」 森鴎外
「歴史」 宮本浩次
「草枕」 夏目漱石
「陰翳礼讃」 谷崎潤一郎
「四規七則」 千利休
「茶の本」 岡倉覚三・著
「新茶」 岡本かの子
「画」 正岡子規
「子規の画」 夏目漱石
「平家物語」
「耳なし芳一」 小泉八雲
「怪談牡丹灯籠」 三遊亭圓朝
「余が原文一致の由来」 二葉亭四迷
「福翁自伝」 福沢諭吉
「氷川清話」 勝海舟
「夢酔独言」 勝小吉
「論語物語」 下村湖人
「論語」
「論語と算盤」 渋沢栄一
「おもろさうし」 沖縄古代民謡
「アイヌ語のおもしろさ」 知里真志保
「梟の神の自ら歌った謡『銀の滴降る降るまわりに』」 作者不詳/知里幸恵・訳
「方言」 ありがとう/おめでとう/がんばる/さようなら

国語の世界を味わおう2【世界の名作文学】
「赤毛のアン」 L・M・モンゴメリ
「シャネル――人生を語る」 ポール・モラン
「変身」 カフカ
「ドン・キホーテ」 セルバンテス
「レ・ミゼラブル」 ヴィクトル・ユゴー

「ファウスト」 ゲーテ
「ベートーヴェンの生涯」 ロマン・ロラン
「オイディプス王」 ソポクレス
「罪と罰」 ドストエフスキー
「真夏の夜の夢」 シェイクスピア
「ヴェニスの商人」 シェイクスピア
「ロミオとヂュリエット」 シェイクスピア
「ハムレット」 シェイクスピア
「オセロー」 シェイクスピア
「マクベス」 シェイクスピア
「リヤ王」 シェイクスピア
「第一之書 ガルガンチュワ物語」 ラブレー
「百年の孤独」 ガルシア=マルケス
「真の独立への道」 M・K・ガーンディー

自分の気持ちを伝えよう2【演説・宣言】
「ジュリアス・シーザー」 シェイクスピア
「北条政子の詞――『吾妻鏡』より」
「ゲティスバーク演説」 リンカーン
「我々の自由への後進は後戻りできない」 ネルソン・マンデラ
「国連本部でのスピーチ」 マララ・ユスフザイ
「そぞろごと」 与謝野晶子
「元始女性は太陽であった。――青踏発刊に際して」 平塚らいてう

言葉の魅力を味わおう【和歌・漢詩】
「百人一首」
「古今和歌集仮名序」 紀貫之
「万葉集」
「独楽吟」 橘曙覧
「静夜思」 李白
「春暁」 孟浩然
「偶成」 西郷隆盛
「春望」 杜甫
「将に東遊せんとして壁に題す」 釈月性
「歳月人を待たず」 陶淵明
「雑詩 十二首(其の一)」 陶淵明


考える力をつけよう【哲学】
「ソクラテスの弁明」 プラトン
「方法序説」 デカルト
「善の研究」 西田幾多郞
「ツァラトゥストラの言説」 ニーチェ
「パンセ」 パスカル


もう一段上の日本語力
「あさきゆめみし」 大和和紀
「源氏物語」 紫式部
「簡潔の美」 上村松園
「葵上」 三島由紀夫
「貧窮問答歌」 山上憶良
「枕草子」 清少納言
「徒然草」 兼好法師
「土佐日記」 紀貫之
「更級日記」 菅原孝標女
「風姿花伝」 世阿弥
「うひ山ぶみ」 本居宣長
「独行道」 宮本武蔵
「五輪書」 宮本武蔵
「柴五郎の遺書」 石光真人・編
「直訴状」 田中正造
「国語の自在性」 西田幾多郎

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※1/25発売予定

価格=2,860円(税込)

この本で身につく10の力

【1】世界の名作から令和のヒット曲まで、137篇を厳選

「羅生門」芥川龍之介/「草枕」夏目漱石/「女生徒」太宰 治/「注文の多い料理店」宮沢賢治「星とたんぽぽ」金子みすゞ
「倚りかからず」茨木のり子/「字のない葉書」向田邦子/「枕草子」清少納言
「野口英世の母・シカの手紙」/「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー/「ロミオとヂュリエット」シェイクスピア
「百人一首」/「国連本部でのスピーチ」マララ/「秋桜」さだまさし
「やさしさに包まれたなら」松任谷由実/「糸」中島みゆき/「歴史」宮本浩次/「Lemon」米津玄師……etc

【2】全540ページ、質量ともに圧巻のボリューム

540ページもある、分厚く、難しい教科書を
小学校6年間で読み切ったという経験が、
その後の人生を生きるうえでの自信となり、
支えとなります。

【3】親子で楽しめる家庭学習のバイブル

全作品に「考えてみよう」という設問と、齋藤先生による丁寧な解説つき。文章のポイントを理解しながら、親子で学びを深め合うことができます。

【4】感動で思わず胸が熱くなる名作がずらり

古今東西の名作の中でも、特に心に残る名シーンや胸が熱くなる話を抽出。ページをめくるごとに心が奮い立ち、生きる勇気が湧いてきます。

【5】「大人の学び直し」にも最適

日本古典や漢詩、世界の哲学など、大人が読んでも胸の熱くなる名文がぎっしり詰まっています。
齋藤先生ご自身も、「この本は、全国民に贈る国語教科書」と言われています。

【6】語彙力・文章力・漢字力が身につく

文章力や読解力の根本となるのは「語彙力」であり、「漢字力」です。
なるべく多くの言葉と漢字に触れられるよう、すべての漢字に読み仮名を振り、
中学・高校で習う漢字もサキ取りして学べるようにしています。中学受験にも役立ちます。

【7】プレゼントに喜ばれる

小学校全学年対象(中学・高校生にもおすすめ)、
お子様やお孫様などへの贈り物にも最適です。
「最高の日本語」を子どもたちにプレゼントしましょう。

【8】集中力が身につく

「音読は速く行うほうとより効果が高い」と脳科学でもいわれています。
目標の読了タイムを意識し、チャレンジすることで、集中力が養われます。

【9】生きる力が身につく

多くの人々に勇気と希望を与えてきた文学作品。
学校生活で困った時、人生で道に迷った時……、力強く歩み出せる力が養われます。

【10】人間理解力が身につく

すぐれた文学作品は、人間を理解するための最高のテキストです。

これからのAI時代にこそ必要な
「国語力」と「人間力」が身につくように作られた
理想の国語教科書です。


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価格=2,860円(税込)

本書の刊行に際して(「おわりに」より)

最高の日本語を子どもたちに与えたい
本書は私が理想として作った小学生のための国語教科書です。20年間総合指導を務めてきた『にほんごであそぼ』というNHK Eテレの番組で意識してきたことは、最高の日本語を幼い子どもたちに直接届けるということでした。私には、名文には必ず力があるはずだという信念があるのです。その信念をより本格的に具体化したものが、この国語教科書です。



本書をご覧になる方は、「え、これが小学校の教科書なの?」と驚かれるかもしれません。子どもたちには難しすぎるのではないかと思われる方もおられると思います。しかし、そんなことはありません。

難しいと大人が勝手に判断して与えないのは、大車輪ができる能力のある子どもに延々と逆上がりをやらせているようなものです。モーツァルトの音楽が子どもにもわかりやすいのと同じように、漱石の文章も子どもたちには十分に伝わるのです。本物には本物にしかない力があります。それが心の深い部分にまで届くことにより、「読解力」として一生を支えてくれるものになります。

本書に掲載した文章を読んで、「ああ、こんな人がいたんだ」という感動をぜひ子どもたちに味わっていただきたいと思います。「なんだ、これ?」と最初は思うかもしれませんが、「これはすごいものなんだな、きっと」と思って読んでいくうちに、「ああ、よく読むとこんなにいいことが書いてあったんだ」と気づき、感動できるようになります。私自身、いろいろな文章に出会う中で、そうした感動を積み重ねてきました。それは人生最大の喜びになりました。この国語教科書を読む中で自分の内側にそういう喜びが湧き上がるのを、子どもたちにはぜひ感じてほしいと願っています。

著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう・たかし)
昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』『子どもと声に出して読みたい「実語教」』『子どもと声に出して読みたい「童子教」』「日本人の闘い方』「渋沢栄一とフランクリン』「子どもの人間力を高める「三字経」』、川島隆太氏との共著に『素読のすすめ』(いずれも致知出版社)などがある。

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