『致知 』特別企画!社員が語る「致知と私」vol.21

社員の日常

『致知』特別企画 ≪社員が語る「致知と私」Vol.21≫

社員に致知出版社への入社のいきさつ、『致知』への想いを語ってもらう新企画、
《社員が語る「致知と私」》。
 
本日は、20代の若さ溢れる中に熱いハートを持つ
管理部の太田を紹介いたします。
多くの方へ言葉を届けたい、熱い思いをぜひご覧くださいませ。

*  *  *  *

大学3年生の就職活動中に図書館で偶然手にした『致知』2021年4月号 特集「稲盛和夫に学ぶ人間学」。
就活中に、「生きるとは何か」「どう生きていくのか」悩み、稲盛和夫さんの本を何冊か読んでいた
タイミングだった私は、導かれるように『致知』を手に取りました。

一つ一つの記事は、1冊の本以上の感動や気づきが詰まっていること、
そして何よりも毎月これだけの内容を刊行していることに感動し、致知出版社に興味を持ちました。

書店で販売されていた『365人の仕事の教科書』を読む中で、
「ここまで心に焦点を当てた本を出版している会社は他にはない」と確信し
採用面接を受け、ご縁をいただき入社に至りました。
創刊理念の「いつの時代でも仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」という言葉に共感したのも、
自分自身が辛い経験をした時に、「どんな言葉を心に持っているかで物事の捉え方が変わり、
生き方が変わっていくこと」を実感してきたからだと思います。

中学2年生の1月に突然父親が亡くなったことは多感な時期と相まって
とてもショッキングな出来事でした。
母親は小さい時から土日休みの仕事ではなかったこともあり、
週末は父親が遊びに連れていってくれていました。
一度も怒っている所を見たことがない温厚で優しい父親を、
自分が想像していたよりも早く亡くしたことで、
1年近く自然と涙が出てしまうような日々を過ごしていました。
学校では明るいキャラクターというイメージ崩したくないという思いから、
仲のいい友達にも話すことが出来ず、嘘をついている自分が嫌になり
学校を転校してリセットしたいと思うようになりました。

勇気を出し母親にそのことを相談した時に、
「置かれた場所で咲きなさい」という本と、
「自分が変わらなかったらどこにいっても同じ」という、
厳しくも優しい言葉をもらい目が覚める思いがしました。

今ある環境や境遇を良いものにするのも、
悪いものにしてしまうのも自分の考え方次第であること、
そして、心にどんな言葉を持っているかで同じ出来事でも
捉え方が全く変わってくることを経験しました。

致知出版社で働くなかで、自分に訪れる出来事には全て意味があることを感じるようになりました。
今は、父親の死があったからこそ、
『致知』に巡り合い、いまこうして社員として働くことができているのだと、
一つ一つの経験の意味を深く感じます。

また、「順逆を越える」という言葉に『致知』を通して出会いました。
逆境の時だけではなく順境の時も同じように良い言葉に触れ、心を耕していくことが人間をつくり、
人生の「まさか」に出会った時に乗り越える心の力を養うことができる。

父親の死を通して、同世代よりも少し早く「命の尊さ」と「言葉の力」に
気づかせていただいたのは偶然ではなく必然であったのだと今思います。

これからも『致知』に学び、『致知』を通して生き方の指針となる言葉を
一人でも多くの方に届けていきます。

管理部 太田優香


									
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