稲盛和夫氏。
日本を代表する経営者として、その名は広く知られています。
京セラ、ＫＤＤＩを創業し、それぞれ１・５兆円、４・９兆円を超える大企業に育て上げ、
倒産したＪＡＬの会長に就任すると、僅か２年８か月で再上場へと導きました。
功績はそれだけに留まりません。
中小企業経営者の勉強会「盛和塾」の塾長を務め、
１万２千人以上の経営者から師と仰がれている他、
日本発の国際賞「京都賞」を創設し、人類社会に多大な貢献をもたらした人物の顕彰を続けています。
稲盛氏の多岐にわたる活動に通底しているもの。
それは「利他の心」です。
時代の激流と熾烈な経済競争の中でその哲学を貫き続け、
”新・経営の神様”とも称される氏の教えは
経営者のみならず、ビジネスマンなら一度は触れたいビジネスの王道といえるでしょう。
「稲盛和夫氏から最も信頼される男」が初めて語るJAL再建の真実
『JALの奇跡』
戦後最大２兆３０００億円余の負債を抱えて倒産したＪＡＬ。
マスコミ各社がこぞって“絶対不可能”と断じた同社の再建に際し、
会長に就任した稲盛和夫氏はたった二人の部下を京セラから連れて行きました。
そのうちの一人が本書の著者・大田嘉仁氏――。
長年、稲盛氏の秘書を務め、
「稲盛和夫から最も信頼される男」「稲盛和夫の側近中の側近」と称された人物です。
本書は２０１０年に経営破綻に陥ったＪＡＬが、いかにして再生の道筋を辿り、
奇跡の復活を果たすかまでの一部始終を綿密に描いた渾身のノンフィクション。
稲盛氏が会長就任を引き受けるまでの経緯、
着任当初、ＪＡＬ社内に漂っていた冷ややかな空気、社内に充満する根深い相互不信……。
そんな中、著者は主に意識改革担当として、カリキュラムや教材の作成、
フィロソフィの策定等に関わり、わずか５人のメンバーで、３万２０００人もの意識改革に挑んでいきます。
稲盛経営哲学の集大成とも言えるＪＡＬ奇跡の再生。
なぜ、不可能といわれたＪＡＬ再生は、わずか１年で可能になったのか？
本書は稲盛氏を最もよく知る著者だからこそ書き得た、貴重なビジネスの戦記です。
経営者はもちろん、これからの会社を担う若きビジネスパーソンなどにも有益な一書となるでしょう。
55年の常勝経営はなぜ可能になったのか
『成功の要諦』
27歳での京セラの起業から第二電電（現KDDI）の創業、
JALの再生まで、55年の常勝経営はなぜ可能になったのか—―。
本書には稲盛氏が55歳から81歳までに行った6度の講演を採録。
そこには一貫して、いかに人生を生きれば運命を発展させることができるか、
その要諦がつぶさに語られています。
第一講は昭和62年の講演で、京セラ創業28年、第二電電(現・KDDI)起業から
3年目のエネルギッシュな時代。
そして第六講は平成25年、日本航空の再建を果たした直後の講演。
その間、実に27年間に及びますが、普遍の哲理は決して古びることはなく、
むしろ経験と年齢によって深まっていきます。
55歳から81歳までの貴重な講演録からその歩みを振り返るとともに、
先哲・安岡正篤師に学んだ経営の極意など、その経営哲学の土台となった教えが明かされた１冊。
稲盛哲学のエッセンスが満載のロングセラー
『「成功」と「失敗」の法則』
11万部を突破したベストセラー『「成功」と「失敗」の法則』を、
より多くの人に繰り返し読んでいただくために刊行された新書判。
成功する人間と失敗する人間の違いはどこにあるのか。
それは、「素晴らしい人生を送るための原理原則」に
のっとっているか否かにある――。
稲盛氏は、27歳で京セラを創業、52歳で第二電電(現KDDI)を起業し、
両社あわせて約5兆円の企業へと躍進させました。
数々の試練に遭いながらも、それを成長するための絶好の機会ととらえ、
誠を尽くし、ひたむきに誰にも負けない努力を続けてきたのです。
「人生における『真の成功』とは、この世に生まれたときより、
少しでも美しく善い人間となれるよう、
その魂を高め、浄め、磨き上げていくことにあると、私は信じている」
稲盛哲学のエッセンスが詰まった本書は、人生のバイブルとなる1冊です。
稲盛和夫氏の原点
『人生と経営』
戦後ベンチャーの草分けというより、
いまや若き経営者たちの指南役、京セラ名誉会長稲盛和夫氏が
自らの人生を振り返り、そのなかから築き上げた人生哲学、経営哲学を披瀝した本書。
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
人類、社会の進歩発展に貢献すること」
という京セラの経営理念の背景には、著者の血を吐くような苦悩の体験があったといいます。
ハイテク・通信の分野で空前の成功を収めた後、第一線を退き、
仏門に帰依した著者の行動を貫く哲学は何か――。
本書から深く理解されるでしょう。
同年のソウルメイトが語り合う人生の意味
『致知新書 何のために生きるのか』
ベストセラー作家・五木寛之氏と稀代の名経営者・稲盛和夫氏。
ともに昭和7年生まれ、互いを“ソウルメイト”と語る二人が、
「人生の意味」を語り合ったベストセラーが、装いを新たに、新書となりました。
本書では、初対面を果たした二人が、苦難の連続だった幼少期や自身の原体験、
日本人の精神性を支える仏教について率直に語り合い、日本人の生き方や宗教の役割、
そして現代人が失ってしまったものとは何なかを浮かび上がらせていきます。
「日本人のこころ」とは何なのか。
「人生100年時代」をいかに生きるべきなのか――。
暗闇に差し込む一条の光明のように、いま生きる意味を問うすべての人に贈るメッセージです。
映像と肉声で学ぶ
【DVD】「何のために生きるのか」出版記念講演録
『何のために生きるのか』から10余年――
当時の出版記念講演会を完全収録！
稲盛和夫氏迫真の講演が記録映像とともにいま甦る！
【 Disc １／京都篇 】「感謝の心が運命をひらく」
【 Disc ２／東京篇 】「人生の目的」
収録時間108分
【CD】運命的な出会いが人生をつくる
希代の経営者が精魂込めて語った創刊35周年の記念講演を完全収録。
感謝の思いに満ち溢れた心揺さぶる名講演録。
【収録内容】
・忘れ得ぬ恩師
・我が心の友
・感謝が運命を開く
・幼少期より唱え続けてきた言葉
・運命が好転する６つの修行
・生ある限り魂を磨き続ける
収録時間65分
【CD】経営哲学塾
希代の名経営者３名が熱を込めて語った珠玉の「経営哲学」
【収録内容】
【第1巻】経営者の条件
講師：稲盛和夫
【第2巻】松下幸之助に学んだ経営哲学／信念の力
講師：山下俊彦
【第3巻】古典に学ぶ経営の心／安岡正篤先生に学ぶ人間形成
講師：新井正明
収録時間6時間43分
プロフィール
稲盛和夫（いなもり・かずお）
昭和７年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。３４年京都セラミック（現・京セラ）を設立。社長、会長を経て、平成９年より名誉会長。昭和５９年には第二電電（現・ＫＤＤＩ）を設立、会長に就任、平成１３年より最高顧問。２２年には日本航空会長に就任し、２７年より名誉顧問。昭和５９年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。著書に『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』『成功の要諦』（いずれも致知出版社）など。
