脳みそがちぎれるほど考えろ——32歳の孫正義氏が語ったリーダーシップの神髄

1万本以上に及ぶ月刊『致知』の人物インタビューと、弊社書籍の中から、仕事力・人間力が身につく記事を精選した『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(藤尾秀昭・監修)。致知出版社が熱い想いを込めて贈る渾身の一書です。本書の中から32歳の孫正義氏のが語ったリーダーシップの神髄をご紹介します。

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脳みそがちぎれるほど考えろ

とにかく、会社が100人ぐらいまでの時は、自分が何でも先頭に立って、とにかくやってみせる、そしてみんな付いてこいというスタイルですよね。

これが数百名、あるいは1,000名ぐらいになりますと、自分が全部やってみせるというわけにはいきませんから、うまく指示をして、その通りやってるかどうかチェックする形になると思うんです。これが千名を過ぎて数千名になると、今度は自分一人ではチェックできませんから、組織でもってチェックアンドバランスの体系を作っていかなければならない。

これが一万名を超えてくると、もう、人為的にチェックしたり組織でやるといっても、なかなか自分の思い通りには動かない。そうなると、もう、ただひたすら、自分の思いを込めて両手を合わせて祈りながら、その祈りがじわーっと幹部に伝わり、その幹部から末端の社員まで浸透していくというような形になるんじゃないんでしょうか。

怒って言って聞かせても、なかなか目が行き届かなくなってくる。その時に自分の心底の真心からの思いがじわーっと染み込んでいくような、そういう真心の経営みたいなものをやっていかないと、人心を集めるということはできないだろうなと僕は思います。

私どもの会社が、果たしてそこまでの規模の会社になれるのかどうか、やってみないと分かりませんけれども、少なくとも男として会社を経営する以上は、そのぐらいの企業になりたいというふうには思っているんですけどね。

現在のところ、我が社は、どんどん開拓していかなきゃいけない時期ですからね、できあがったものを守ればいいというスタイルでは時代の波に流されてしまう。だから、いろんな意味で攻めていかなければいけないわけです。

攻めていくということは、かなり難しい局面でも、それをクリエーティブに打開していかなければならない。そのためには、脳みそがちぎれるほど考えろ、と。ちぎれるほど考えてもなかなかちぎれはせん。本当に心底、ちぎれるほど考えてみよ、そうするとおのずから新しいひらめきなり問題解決策が出てくる、というんです。

それと、ストレス解消は、問題事から逃げることによって解決してはならんというんです。僕のストレス解消法というのは、何か問題があったらそれを忘れるために酒を飲むとかゴルフをやるとかいうんじゃなくて、それをとことん考え抜いて、考え抜いて、解決策を見いだして実行に移す、そうすると、もやもやがスカッと晴れるわけですね。やはり、問題から逃げてはならないよということをいいます。


(本記事は『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』より一部を抜粋・編集したものです)

◇孫正義(そん・まさよし)
ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)代表取締役会長 兼 社長1981年にSBGを設立。以降、ポートフォリオ企業とともに、通信、インターネットサービス、AI、スマートロボット、IoT、クリーンエネルギーなど、テクノロジー分野において幅広く事業を展開し、情報革命を牽引。2017年5月には、情報革命の最前線で変革を行う企業をサポートすることを目的とした、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの大規模な初回クロージングを発表。現在、国内通信事業会社であるソフトバンク株式会社 取締役会長、Zホールディングス株式会社 取締役、世界をリードするマイクロプロセッサーIPのデザインを行うArm LimitedのChairman and Directorも務める。

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