鍵山秀三郎さんが心に刻む「朽木糞牆」の四文字

「掃除の神様」と呼ばれて久しい鍵山秀三郎さんに、
久しぶりに本誌でご対談にご登場いただきました。


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鍵山 秀三郎(日本を美しくする会相談役)
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佐藤 しのぶ(声楽家)

※『致知』2018年3月号【最新号】
※特集「天 我が材を生ずるに 必ず用あり」P60
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【鍵山】
もう一人は、高校時代の恩師である佐光義民先生。
この方はあまり教科書を使わず、
人間としていかに生きるべきかを授業の中で繰り返し説かれました。

また、「この本を読みなさい」と言って、例えば、
今北洪川の『禅海一瀾(ぜんかいいちらん)』を薦めてくださいました。

その時のやりとりをいまでも覚えているんです。私がその本を見て、
「こんな難しい本は私には無理です」と言ったら、
「分からなくていいんだ。分からない、難しい、そう思うことが大切だ」と。


(撮影:菅野 勝男)

【佐藤】
特に印象に残っている言葉はございますか?

【鍵山】
読んでいるうちに、二つの言葉に感銘を受けました。
一つは「百萬(ひゃくまん)の典経(てんきょう) 日下(にっか)の燈(とう)」、
知識は大事だけど、実践の伴わない知識は何にもならない。
もう一つは「朽木糞牆(きゅうぼくふんしょう)」です。
朽ちた木では彫刻はできず、腐った壁では塗り替えはできない。
そういう人間になってはいけないということを子供ながらに学びましたね。

【佐藤】
示唆に富んだ教えです。

【鍵山】
卒業後も折に触れて伺って、その度にいろいろな話をしてくださいました。
中でも忘れられないのは「心身を浄化し、これを以て国家を厳浄せよ」、
まず自分自身を清めて国を綺麗にしろと。

私は2年3か月前に脳梗塞を患って体も不自由です。
苦痛に耐えるだけで精いっぱい。
それでも生きている限り世の中を少しでも
よくするために働かなければいけないと思うのは、
佐光先生の教えがいまも私に宿っているからです。

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現代の偉人から学ぶ月刊誌『致知』
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