松下幸之助に学んだ仕事に成功する一番の秘訣

思わず話したくなる話

丁稚奉公から身を起こし、靴下専門の卸問屋を
一代で業界屈指の企業に育て上げた越智直正さん。
その越智さんに、仕事で成功する
一番の秘訣をズバリお話しいただきました。

越智 直正(タビオ会長)
───────────────────
※『致知』2017年12月号
※連載「二十代をどう生きるか」P92

───────────────────

私が教えを乞うたのは、
古典ばかりではありませんでした。

経営の神様と言われた松下幸之助さんが、
日本将棋連盟から依頼を受け普及会員になった時、
大山康晴という大名人と対局をしたことがありました。

普通に考えれば、将棋に関しては素人の松下さんが
大山名人に敵うはずはないのですが、
勝ったのは何と松下さんのほうでした。

松下さんは指し手に困る度に大山名人に
「先生、ここではどう指せばよいでしょうか?」と尋ね、
言われたとおりに指すうちに
大山名人の王将が詰んでしまったというのです。

私が商売でやってきたこともそれと同じでした。
創業時より紳士物の靴下を専門に扱っていた私が、
婦人物への進出を決意した時、
周囲からは「越智に婦人物などできるわけがない」
と一笑に付されました。



その時に私は、店頭の女性販売員を
先生と呼んで教えを乞うたのです。

女性たちは実に的確なアドバイスをくれ、
そのアドバイスに素直に従って商品開発を続けるうちに、
私はいつの間にか業界でも認められる
人間になることができました。

仕事に成功する一番の秘訣は、
知っている人から教わることなのです。