日本が中国に対抗する四分の一戦略とは

中国は軍事的、経済的にも国際的な影響力を高めてきています。
日本はこのままで大丈夫なのか、
すべてにおいて中国に対抗できる力を
つけるべきではないのか、という声も聞かれます。
これに対して論客・中西輝政さんが提唱されたのが「四分の一戦略」です。
どのようなものなのでしょうか?


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中西 輝政(京都大学名誉教授)
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櫻井 よしこ(ジャーナリスト)

※『致知』2018年2月号【最新号】
※特集「活機応変」P20

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【中西】
だからといって、私は何もすべてにおいて自力で中国に対抗できる力を
持てと言っているわけではありません。

よくよく考えれば中国という国は国内に大変深刻な不安定要因があり、
他方で周囲はインド、ロシア、中央アジアのイスラム圏諸国など
反中国の国々に囲まれています。



そのことを考えれば、日本がフルに中国に対抗する必要などなくて、
私の持説ですが、「対中・四分の一戦略」で十分だと考えているんです。

【櫻井】
少し詳しくお話しください。

【中西】
要は日本が、総合国力において中国の四分の一の力を常に保っていれば、
十分に対抗してやっていける、ということですね。

例えば防衛力ですが、中国は軍事費を増強しながらも
現実には模型のような古い航空母艦を動かしたりしていますから、
中国の四分の一、
つまり大体いまの日本の防衛予算でも
効率化や装備の充実を図っていけさえすれば当面は対抗できると思います。

長期的には、中国のさらなる軍事力増強に備えて
現在五兆円の防衛予算を倍の十兆円に増額することも求められるでしょうが、
大切なのは中国のような水増しではなく、
日本は優れた技術力など真水の力で勝負することです。

事実、日清戦争以来、日本は軍事力、経済力ともに
中国の十分の一ほどの国力で立派に存立を貫いてきました。
そういう大きな力を秘めている国なんです。

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