世界一不幸な人間だった私を救ってくれた『致知』

「この本にもっと早く出会いたかった」
「『致知』を読んで救われました」
致知出版社には毎日のように、このような感動のお手紙が届きます。
本日ご紹介する富川利子さんも、そういうお一人です。
ご自身の辛い人生体験を交えながら、
『致知』への思いについてお話しいただきます。



富川 利子(社会福祉法人 かずさ萬燈会職員)
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※『致知』2018年3月号【最新号】
※連載「致知と私」P76

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私が『致知』と出逢ったのは、職場で社内木鶏会が始まった平成24年7月のことでした。
渡邉元貴理事長から、初めて見る『致知』を手渡された時、
目に飛び込んできたのは「人間学」の文字。

私のように苦労してきた人間には「人間学」なんて関係ない、というのが最初の印象でした。
なぜなら、私は長いこと自分は世界一不幸な人間だとずっと思い続けてきたからに他なりません。

あれは私がまだ40代の頃のことです。
主人と放送設備関係の事業を営んでいたところ、不渡手形の煽りで一晩にして会社は倒産。
残ったのは約1億2,000万円の借金でした。
そこからすべてを返済し終わるまでに17年の歳月を費やすことになるのですが、
その間にも畳みかけるように不幸が私に襲い掛かってきました。

私が50代に差し掛かり、まだ借金の返済も道半ばだった平成7年に主人が旅立つと、
5年後の3月には娘が、さらにその明くる年の11月に息子が息を引き取ったのです。
ほんの僅かな期間で、家族全員が私の手からもぎ取られたのでした。

当時投げ掛けられた「あなたは自分の亭主も子供もみんな殺しちゃった鬼なのよ」という言葉は、
私の胸の内から消えることは決してないでしょう。
それぞれに病気が原因だったとはいえ、私の生活の仕方が悪かったからだと言われればそれまでで、
それゆえに私は世界一不幸な人間なのだと長いこと思い続けてきたのです。

ただ、そんな中でも私が幸せだったのは、いまの職場で働くことができたことでした。
主人が亡くなった4年後にご縁をいただき、子供たちを看取る際にも配慮していただいたばかりか、
今日まで介護職として働かせていただけたことは本当にありがたいことです。

ただ、そうした人生体験もあって、『致知』への拒否反応は数か月に及び、
人間学とはこういうことなのかと思えるようになるまでに1年はかかったでしょうか。

ところがいまはどうかと言えば、隅から隅まで全部、それも1回や2回ではなく3回読み通します。
『致知』を読んでいて教えられるのは、すべては行動あるのみということです。
以前、松下幸之助さんの記事の中に、本当に苦しい時でも自分が動かなければ誰も動いてくれない、
とにかく行動を起こして一所懸命やらなければ周りは認めてくれないといった趣旨の件があり、
これが私の心の中に深く留まっています。

かつて借金で苦しんでいた際、どんなに辛くとも自分から動き続けたことで、
返済の術を見つけられたことが思い返されるからでしょうか。

会社の周年行事で藤尾社長が講演された際には、たくさんの勇気をいただきました。
いまでは誌面に藤尾社長のお顔が載っていると、写真を見ながらニコニコしている自分がいます。

私にとって『致知』と出逢えたこと、そしてこうして働ける職場があることが何よりの幸せです。
特に『致知』は私にとって勉強になるばかりか、時に私を励ましてくれる存在でもあります。
時には「うふふ、自分と同じことを考えている」と、一人ほくそ笑むこともあります。
だからこそ3回読んでも飽きないのかもしれません。
本当によい本と巡り合せてもらったことに感謝しています。

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