マイナスの思いを消す「六秒の奇跡」

思わず話したくなる話

誰かに嫌なことを言われて、ついムッとする。
激しく怒られて傷つき、落ち込んでしまう。
誰にでもそんな経験はあるはずです。
そういう時、そのマイナスの思いを消す
「六秒の奇跡」と呼ばれる方法があるそうです。
シスターの鈴木秀子さんに解説していただきます。



鈴木 秀子(国際コミュニオン学会名誉会長)
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※『致知』2018年2月号【最新号】
※連載「人生を照らす言葉」P118

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人の言動で心が動いてしまいそうになる時、
それを防いでくれる「六秒の奇跡」と呼ばれる方法があります。

例えば、誰かから激しく叱られたり罵倒されたりしたような場合、
「あっ、いま動揺してしまっているな、傷ついたな」
と客観的な目で自分を観察し、六秒間呼吸を整えて心を静めるのです。

そうすれば、マイナスの思いが消えていき、
気持ちを乗っ取られずに済むと言われています。
刺激に対してすぐに反応してしまえば、感情の虜になってしまいます。

自分を冷静に観察するこの練習を続けていくうちに、
人の言うことはそれほど深いものでも
真実に根ざしたものでもないことが分かってきます。

そして「人の目ばかりを気にして生きる自分、欠点の多い自分であっても、
大自然から生かされている尊い存在なのだ」という自覚が芽生えてきて、
いつの間にか自分を受け入れることができ、
自分自身と仲よしになっていくことでしょう。

セルフイメージを高める一番の方法は、
このように人間は大自然によって生かされていることを実感し、
それに感謝することです。

人間を生かしてくれるのは大自然だけではありません。
親や学校の先生、友人、隣近所の人たち、職場の上司や同僚など
多くの人たちの支えがなくては、私たちは生きていくことができません。

自分に愛情を注ぎ、育ててくれようとした人たちに
思いを馳せてみることも自己肯定に繋がります。

もちろん、人間は成長するにしたがって多くの失敗や挫折を経験します。
そのことがトラウマになって先に進めなくなる人がいるかもしれません。
そういう時は小さな成功を自分で認めて、
自信を積み上げていくことです。



「きょうも頑張って仕事ができた」
「お客様から喜んでいただけた」
「道に落ちていたゴミを拾った」

というような些細なことでも
「ああ、いいことができた」
と喜ぶ習慣をつけることが大切なのです。

まるで親が小さな子供を褒めて育てるように、
当たり前と思えるようなことでも自分で
自分のいいところを見つけて教育していく中で、
いつの間にかセルフイメージは高まっていくことでしょう。

顔の形が異なるように、人間の個性も皆違います。
共通しているのはただ一つ、奇跡的な命を授かって生かされていることです。
その素晴らしさに気づいていただくことが私の何よりの願いです。

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