『致知 』特別企画!社員が語る「致知と私」Vol.4

社員の日常

『致知』特別企画 ≪社員が語る「致知と私」Vol.4≫

新企画、《社員が語る「致知と私」》。
それぞれに『致知』との出逢い、致知出版社への入社のいきさつを語ってもらいます。

毎日楽しみにご覧いただければ幸いです

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 私は人よりも2年遅れて社会人になりました。高校を卒業してから1年、大学にはいってすぐ、もう1年。2年間の遅れの原因は、客観的に見れば「自律神経失調症」ということになります。しかし私は、本当の原因はホルモンバランスという身体の問題にあったのではなく、人生に対する心構えの欠如にあったのだと思っています。
 ろくに起き上がることもできない、起きても眩暈でほとんど歩けない、かといって眠ることもできない、そういう日が続くうちに人に会うのも外に出るのも怖くなっていく。そんな真っ暗な生活から抜け出させてくれた直接のきっかけは、処方された薬でも散々試した健康法でもなく、『修身教授録』(致知出版社刊)という1冊の本でした。

 修身の講義を通して森信三先生が生徒たちに語られる、人間としてどうあるべきかという教えや人生観は、一から十まで衝撃的なもので、はじめて手に取ったときには、一行読むごとにそれまでの価値観がひっくり返されるような気持ちになりました。しかしそれは、拒絶を伴う衝撃ではなく、目覚めの一杯の水のように、目の前が明るく開けるような爽快な衝撃として胎に落ちてきたのです。それがなぜかと考えたとき思い至ったのは、それまでの20年弱の人生の中で、じつは出会いながらも本当には聞こえていなかった言葉の数々でした。

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 夏休みに父の田舎に帰省するたび祖父が繰り返し語ってくれていた、父母、祖父母とさかのぼり数えきれないほどの人の血と恩を受けていま自分があるのだという仏教の教え。「For Others」すなわち「他者のために」という奉仕の精神を掲げた中高の校訓や、6年間毎朝の礼拝で知らずに親しんだ聖書の語句。父母の影響で自然と身についた読書の中で触れた金言。そうした言葉たちが『修身教授録』への道を敷いてくれていたのだと思いました。

 そして、『修身教授録』から致知出版社へと私を導いた最後のきっかけは、幾度目かに読んで気が付いた本の最終ページに掲げられた『致知』の創刊理念でした。

「いつの時代にも、仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」

 この言葉に心を打たれて手に取った『致知』2018年1月号 特集「仕事と人生」を読んだときの、自分の人生の道は定まったという感覚をよく覚えています。

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 私たちの世代は小さい頃から自分のやらねばならないことよりも、自分のやりたいことを強調される教育を受けて育ちました。その「やりたいこと」、夢が、いつか自分以外の誰かや何かの価値に成長の過程で置き換われば、それは意義のある教育なのかもしれません。

 けれども実際には、昔の私がそうだったように「自分の幸せ」だけを追い求めようとする思考がのさばり、人生が自然に教えてくれるものを受け取れずに生きる意義を見失ってしまうような人が多いことも事実です。そうやって悩む人、とりわけ若い人たちの心を照らしてくれるのは、人生を仕事に投じて燃えている他の誰かの火にほかならず、そして言葉を媒介にその火を届けられるのが『致知』であり、致知出版社の書籍であると思います。

 至らない私を入社させてくださり、このような真に意義ある仕事に携わらせてくださった藤尾社長と社員の皆様、そして私をこの道へと導いてくれたすべての方々への感謝を胸に、目の前の道を信じて歩んでまいります。

致知編集部 松本瑞季

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