2020年06月09日
『致知』特別企画 ≪社員が語る「致知と私」Vol.2≫
新企画 《社員が語る「致知と私」》。
それぞれに『致知』との出逢い、致知出版社への入社のいきさつを語ってもらいます。
毎日楽しみにご覧いただければ幸いです✨
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私は就職活動をするまで、『致知』や致知出版社の存在を知りませんでした。そんな私が致知出版社で働くことになった経緯には、いくつかのキーワードがあります。
一つは「渡部昇一先生」です。父親の影響で渡部先生のお名前だけは小さい頃から知っていました。非常に厳しかったという祖父が若かりし頃の私の父に勧めたのが渡部先生の本で、それ以来父は渡部先生の本を愛読するようになり、その言葉は父の口を通して私の人間性の土台となっていきました。
私が父からもらったいくつかの渡部先生の本の中に、致知出版社から出ている本があったことも、新卒採用の説明会に行こうと思った直接のきっかけです。
二つ目のキーワードは「言葉」です。家庭環境の影響で幼い頃から言葉に関しては敏感でした。正しい日本語、間違った日本語の区別から入り、いつの間にか日本語にしかないニュアンス、つまり外国人には味わえない感じ方、微妙な情緒などを言葉から強く感じるようになりました。その思いは半年間のデンマーク留学でさらに確固としたものに深まりました。
留学中はこれまで味わったことのない異文化にとても刺激を受けましたが、異文化は異文化でしかなく、私の中に根付く文化はやはり住み慣れた日本の文化だとつくづく実感しました。寝る前に日本語の本を読み、落ち着いた感覚に包まれて不安な留学生活を乗り切ったことは、日本の言葉、考え方を大切にするような出版社に入りたいと思う一つのきっかけにもなりました。それが致知出版社とのご縁にも繋がったように思います。
最後のキーワードが「感謝」です。学童施設で2年ほどアルバイトした時に、子供の面倒を見る、育てることの難しさを痛感しました。末っ子の私はいつも家族や親戚に甘えさせてもらっていたのだと気づき、ようやく両親のこれまでの苦労、ひいてはその両親まで連綿と受け継がれてきたご先祖様の未来を思う気持ちに感謝の気持ちを持つようになりました。
つい先日も、祖父の遺品の中から祖父の父、つまり私の曽祖父の遺書が見つかり、未来の家族の繁栄を願う内容に、言いようのない感謝と感動がこみ上げてきました。私の心の支えになるような言葉でした。
「感謝と感動」を経営理念に掲げる致知出版社で働く今、致知出版社とのご縁にも感謝して、私も誰かの心の支えになるような仕事がしたいと考えています。
社長室 青木 純
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