戦後間もない昭和26年、安岡正篤師を師と仰ぐ関西の若者たちが安岡師を招いて「先哲講座」と題する講座を始めました。

国も社会も人も進むべき道を見失った混沌とした時代の中で、志ある若者たちは
安岡師の講義を通して古聖先賢の教えを学ぶことで人としての原理原則に立ち戻り、自らを啓発しようと考えたのです。
故・伊與田覺先生もその道心堅固な青年のお一人でした。

開講100回を記念して、講座の内容は『活学』第一篇として上梓され、
続いて第二篇、第三篇がそれぞれ刊行されました。
本書に学んだ名将・野村克也氏は、後年
人間学の本を読んだことが監督としての理念のようなものを形成するのに役立った
と語っています。

時を経て平成22年、『活学』3篇の中から『致知』編集長の藤尾秀昭が現代に生きるわれわれにもダイレクトに響いてくる30篇を精選し
“人間学講話三部作”として刊行したのが『活学講座』『洗心講座』『照心講座』です。
そこに示された古聖先賢の数々の教えは、人間が未来を拓く上での大切な指針となるでしょう。

期間限定のオトクなセット商品をご用意いたしました

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定価=本体1,600円+税

『活学講座』

安岡正篤人間学の中枢となる10講

第一弾『活学講座』は安岡教学の入門書とも言える1冊。
「学問は人間を変える」との副題の通り、人間にとって学問がいかに大切であるかが、興味深い逸話を交えながら分かりやすく説かれています。

「学問は人間を変える」「東西の学問は一致する」
「明治維新と青年の学問」「人間哲学要語集」「相と運と学」
「古今の大臣」「人造りと国造り」といった内容には、安岡師の「本当の自分を作るために学ぶのだ」という思いが溢れています。

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定価=本体1,800円+税

『洗心講座』

安岡師の解釈を通じて古典の神髄に触れる

第2弾の『洗心講座』は、「聖賢の教えに心を洗う」という副題が添えられているように、『中庸』『老子』『言志四録』『小学』について安岡師が解説されたもの。

「この講座は、古典や漢学の研究をやるというよりは、歴史と哲学に基づいて、活きた時局、時代を解釈し、認識するために、又それに即してわれわれの根本的な教養、確信を養わんために始まった」
歴史、古典は、現代の私たちの生活に活かしてこそ価値があると安岡師は強調されています。

郷学研修所所長・荒井桂氏による「解説」や「大意」も追記され、人類の叡知として読み継がれてきた古典を味読するには最適の1冊です。

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定価=本体1,600円+税

『照心講座』

人間学の源流に学ぶ

安岡教学の骨格をなす講義の中から、今回は王陽明、中江藤樹、熊沢蕃山に加えて、儒教や禅、さらには『三国志』に至るまで、人間学の源流ともいえる数々の教えが安岡師によって光をあてられた第3弾。

本書には、三部作のもととなった「先哲講座」の第一回目(昭和26年)から世話人を務められた、論語普及会学監の伊與田覺氏による「先哲講座の回顧」と題する貴重な一文が添えられています。
講座が誕生するまでの知られざるエピソードや、参学者で会場が溢れかえった第一回目の開催の様子など、より一層三部作の学びを深めてくれることでしょう。

古賢先哲から安岡師、そして現代へと道縁を繋ぐ価値ある一書です。

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安岡正篤(やすおか・まさひろ)

明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。昭和2年金鶏学院、6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。戦後、24年師友会を設立、政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。その教えは人物学を中心として、今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月死去。

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