「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに
八重垣作る その八重垣を」
――須佐之男命
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春を忘るな」
――菅原道真
「春は花 夏ほととぎす 秋は月
冬雪さえて すずしかりけり」
――道元
「もののふの 鎧の袖を 片敷きて
枕に近き 初雁の声」
――上杉謙信
「父母も その父母も わが身なり
われを愛せよ われを敬せよ」
――二宮尊徳
「四方の海 みなはらからと 思ふ世に
など波風の立ちさはぐらむ」
――明治天皇
「白鳥は 哀しからずや 空の青
海の青にも 染まずただよふ」
――若山牧水
「わたつみの 豊旗雲に 入り日さし
今夜の月夜あきらけくこそ」
――中大兄皇子
収録されている和歌一つひとつに、わかりやすい解説をそえました。
遊びを通して日本文化に親しめるだけでなく、歌に込められた日本人の心に触れることができるでしょう。