目の前の仕事を誠心誠意取り組む先に未来がある 𠮷村由依子(亀屋良長女将)

 京都・四条醒ヶ井の地にて今年創業215年を迎える亀屋良長。200年前の和菓子の木型や見本帳を用いながら、昔ながらの和菓子をつくる傍ら、洋菓子の技術や素材を融合させた「Satomi Fujita」や、健康に配慮した「吉村和菓子店」という新ブランドを立ち上げ、注目を集めています。
 吉村由依子さんは2000年に現・8代目に嫁がれましたが、その後、ご主人の病気、会社の経営危機と立て続けに困難に遭遇します。度重なる逆境を乗り越える際に支えとなったというヨグマタ・相川圭子の教えや、「新しい仕事を呼び込む秘訣」を伺いました。

逆境があったからいまのありがたさを痛感しますし、私自身の成長にも繋がりました。自由気ままに過ごしていたら、こんなにも感謝できる自分にはなっていません

𠮷村由依子
亀屋良長女将

 主人は病気が判明したあとに、相川先生の教えを学ぶ会に入門しました。私はスピリチュアルな世界を信じないほうでしたので、当初は真剣に瞑想をしている主人のことを疑心暗鬼で心配しながら傍で見ていたんです。でも、次第に主人が颯爽とし始めた様子を見て、私も入門させてもらいました。
 相川先生が繰り返しおっしゃっていたのが、とにかくすべてに「感謝」ですよ、と。世の中には嫌なこと、しんどいこともありますが、すべてに感謝することで人生は好転していくと教えていただきました。主人が病気になり、経営状態は火の車で、先代との関係もあまりうまくいっていないなど、苦しいことの連続でしたが、瞑想を始め、「感謝」するよう心掛けたことで、不思議なことに、会社の流れが急激に変わり始めたんです。(写真左 「吉村和菓子店」の人気商品・焼き鳳端。天然素材だけを使用)

プロフィール

𠮷村由依子

よしむら・ゆいこ  昭和52年京都府生まれ。同志社女子大学生活科学部食物栄養科卒業後、Le Cordon Bleuパリ校で料理ディプロムを取得し、帰国。平成12年現・亀屋良長8代目の良和氏と結婚。13年から家業の手伝いを開始し、販売や商品企画開発などに携わる。26年女将に就任。


2018年5月1日 発行/ 6 月号

特集 父と子

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