書名=渡部昇一の少年日本史
著者=渡部昇一
定価=本体2,000円+税
本書は、渡部昇一という人間が、これからの日本を支える若い人たちに向けて書いた一種の遺言とみなしていただいても結構だと思います。本書を通じて、私たちの世代が見てきた日本の輝かしい虹を若い世代の人たちが受け継いでくれることを願ってやみません。
「あとがき」より
博識、鋭い論説で知られ、86歳で逝去された著者が、
若い世代に向けて綴った日本通史の決定版。
神武天皇に始まり、楠木正成や徳川家康といった人物はもちろん、
日本精神を培った「教育勅語」 「五箇条の御誓文」、第二次世界大戦、元寇、
国造りに至るまで、転換点となった出来事を詳説。
日本人なら知っておきたい日本史のエッセンスがこの一冊にまるごと凝縮されています。
「歴史とは、単なる事実の積み重ねではなく、歴史的事実という水滴を、日本という場所、
日本人の目を通して眺めた時に見えてくる『虹』のようなもの。
それこそ日本人にしか見えない虹、国史(=国民の歴史)である。
自分の目に虹として映るような国を持てるということが何よりも幸いである」
と著者は述べています。
日本に生まれたことを誇りに思えるようにと、
最後まで日本と日本人の行く末を案じておられた著者。
その切なる思いを託した、次世代への“遺言”とも言える一書です。
日本にもこんなにすごい人がたくさんいるんだということを知ることができて、勉強になりました。中学3年 野口咲良さん
歴史を好きな高校生も苦手な高校生もこの本を読めば、歴史への見解が変わると思います。高校2年 柴原天音さん
何とか自分の頭の中で物語をつくって読み込もうとは常に思っていたのですが、中学の頃のクセが抜けず、
暗記ばかりになってしまいました。そんな細かな穴をこの本は埋めてくれました。高校2年 藤森嵩人さん
教科書よりも丁寧にわかりやすく書かれていてとてもよかったです。日本史が苦手な人でも読んで理解できる本だと思うので、高校2年 奈良都美さん
読んで日本史をもっとしっかり勉強できればいいなと思います。今まで学校で教わったり、新聞やテレビで形作られた私の価値観が、この本を読んで大きく変わりました。高校3年 山本雄文さん
日本が元軍を追い払えたのは、神風のおかげだと思っていたが、北条時宗の功績がすごいものだと初めて知った。高校2年 髙瀬莉生さん
日本史の知識は十分にあると自負していましたが、教科書には載っていない真実が書かれており、
つい読み入ってしまうほど興味深い内容でした。大学1年 江口道明さん
自分の日本人としての性格のルーツを見られた気がしました。25歳 窪田晴香さん
「歴史にifは無い」と言われるものの、本書を拝読すると、あり得たかもしれない別の「歴史」が次々と頭に浮かび、29歳・会社員 加藤裕介さん
わくわくが止まらない。昭和5年山形県生まれ。30年上智大学文学部大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c. 平成13年から上智大学名誉教授。幅広い評論活動を展開し、論壇の重鎮としても知られた。平成29年4月逝去。著書に『渡部昇一 一日一言』など多数。