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『老子講義録』とは?

政財界の首脳たちが心酔した中国哲学者・本田濟氏。 本書は、平成元年10月から平成4年4月まで行われた『老子』講義全29講の全容を収録したものです。 平成元年、東燃株式会社社長(当時)の中原伸之氏が発起人となり、財界の有志に呼びかけて結成された読書会「読老会」は、田淵節也氏(野村證券取締役会長)、平岩外四氏(東京電力会長)、山下勇氏(JR東日本会長)、など13名のメンバーで結成され、約4年間にわたり続けられました。

老子講義録(上・下巻)

本田濟=講述/読老会=編  定価=本体10,000円+税 /四六判上製 特製箱入り 分売不可

『老子講義録』ここがスゴイ!①
“幻の講義”を書籍化

『老子』講義を聴講した「読老会(老子を読む会)」の会員は以下の錚々たる顔ぶれでした。
本書はこの限られた十数名のためだけに行われた文字どおり“幻の講義”を書籍化したものです。

(五十音順、役職名は入会当時、敬称略)

  • 合田辰郎(日本興業銀行 取締役副頭取)
  • 櫻井孝頴(第一生命保険相互会社 取締役社長)
  • 鈴木永二(三菱化成 取締役会長)
  • 田淵節也(野村證券 取締役会長)
  • 坪井 東(三井不動産 取締役会長)
  • 中原伸之(東燃 取締役社長)
  • 奈良久彌(三菱銀行 取締役副頭取)
  • 平岩外四(東京電力 取締役会長)
  • 古澤清久(三井不動産販売 取締役副社長)
  • 山下 勇(東日本旅客鉄道 取締役会長)
  • 吉野照蔵(清水建設 取締役会長)
  • 米倉 功(伊藤忠商事 取締役社長)
  • 渡辺美智雄(衆議院議員)
『老子講義録』ここがスゴイ!②
稀代の碩学に学べる

政財界のトップから尊敬を集めていた碩学・本田濟氏による珠玉の講義。 難解な『老子』を分かりやすく、深い味わいと共に学べます。

本田濟
『老子講義録』ここがスゴイ!③
豪華装幀&特製箱入り

豪華特製箱入り。
表紙は布張りで、背文字には金箔押しを使用。
書棚にも飾りたくなる逸品です。

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『老子講義録』ここがスゴイ!4
平明な文章

数ある中国古典の中でも難解とされる『老子』ですが、 本書は語り口調そのままの「講義録」であるため、文章が非常に分かりやすくなっています。 「質疑応答」も収録されているため、さらに理解を深めることができることでしょう。

『老子講義録』ここがスゴイ!5
81章を全訳

全668ページに及ぶ圧巻のボリューム(上巻342ページ+下巻326ページ)。 座右の書となる一書です。

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著者紹介

本田濟(ほんだ・わたる)

中国哲学者。大正9年三重県生まれ、京都府宇治市出身。17年京都帝国大学文学部哲学科卒。24年高槻高等学校教諭、27年大阪市立大学文学部助教授、40年教授、55年定年退官、名誉教授、梅花女子大学教授、58年学長。平成21年逝去。政財界の首脳たちが心酔し、老子や易経の神髄を説いた古典講義は、いまなお語り継がれている主著に『易經講座』、訳注書に『世界古典文学全集』などがある。

本田濟

老子講義録(上・下巻)

本田濟=講述/読老会=編  定価=本体10,000円+税 /四六判上製 特製箱入り 分売不可

目次

上 巻
序 文
  • 中原伸之
第1講
  • 『道徳経真経口義』について
  • 発題
第2講
  • 道の道うべきは常の道に非ず
第3講
  • 天下みな美の美たるを知る、これ悪のみ
  • 賢を尚ばざれば、民をして争わざらしむ
第4講
  • 道は沖しくして、これを用う、あるいは盈たず
  • 天地不仁、萬物を以て芻狗となす
第5講
  • 谷神死せず。これを玄牝と謂う
  • 天は長く地は久し
第6講
  • 営魄を載せ一を抱き、能く離るることなからんか
  • 三十輻一穀を共にす
  • 五色は人の目をして盲ならしむ
  • 寵辱にして驚く
第7講
  • これを視れども見えず
  • 古えの善く士たる者は
  • 虚を致すこと極まるときは
第8講
  • 太上は下これあるを知る
  • 大道廃れて仁義あり
  • 聖を絶ち智を棄つれば民の利百倍す
第9講
  • 学を絶てば憂い無し
  • 孔徳の容は、唯道にこれ従う
第10講
  • 曲がれば全し
  • 希言は自然なり
  • 跂つ者は立たず
第11講
  • 物有り混成し、天地に先だちて生ず
  • 重は軽の根為り
  • 善く行くものは轍迩無し
第12講
  • 其の雄を知りて其の雌を守れば
  • 将に天下を取らんと欲して之を為す者は
  • 道を以て人主を佐くる者は
第13講
  • 夫れ兵を佳しとする者は不詳の器なり
  • 道の常は名無し
  • 人を知る者は智なり。自ら知る者は明なり
第14講
  • 大道は汎として其れ左右すべし
  • 大象を執りて天下に往く
  • 将に之をゆるめんと欲すれば、必ず固く之を張れ
  • 道の常は為す無くして為さざる無し
第15講
  • 上徳は徳とせず。是を以て徳有り
  • 昔の一を得る者
下 巻
第16講
  • 反は道の動
  • 上士道を聞けば
  • 道、一を生じ
第17講
  • 天下の至柔は天下の至堅を馳騁(ちてい)す
  • 名と身と孰れか親しき
  • 大成は欠くるが若し
  • 天下道有れば走馬を却けて以て糞る
  • 戸を出でずして天下を知り
第18講
  • 學を為せば日に益す
  • 聖人常心無し。百姓の心を以て心と為す
  • 出づれば生じ、入れば死す
第19講
  • 道之を生じ、徳之を畜い
  • 天下始め有り。以て天下の母と為す
  • 我をして介然として知有り
第20講
  • 善く建つる者は拔けず
  • 含德の厚きは赤子に比す
  • 知る者は言わず、言う者は知らず
第21講
  • 正を以て國を治め、奇を以て兵を用う
  • 其の政悶悶たれば、其の民醇醇たり
  • 人を治め天に事うるは嗇に如くは莫し
  • 大國を治むるは小鮮を烹るが如し
第22講
  • 大國は下流す
  • 道は萬物の奥
  • 無為を為し、無事を事とし
第23講
  • 其の安きときは持し易し
  • 古えの善く道を為むる者は
  • 江海の能く百谷の王為る所以の者は
第24講
  • 天下皆な我を大なること不肖に似たりと謂う
  • 善く士たる者は武からず
  • 兵を用うるに言有り
第25講
  • 吾が言は甚だ知り易く甚だ行い易し
  • 知りて知らざるは上なり
  • 民、威を畏れざれば、大威至る
  • 敢に勇むときは殺さる
第26講
  • 民、死を畏れざれば、奈何ぞ死を以て之を懼れしめん
  • 民の飢ゆるは、其の上の税を食むの多きを以てなり
  • 人の生くるや柔弱なればなり
第27講
  • 天の道は其れ猶お弓を張るがごときか
  • 天下の柔弱は水に過ぎたるは莫し
  • 大怨を和すれば必ず餘怨有り
第28講
  • 小國寡民には什伯有らしめ
  • 信言は美ならず、美言は信ならず
最 終 講
  • 総括としての老子概論

老子講義録(上・下巻)

本田濟=講述/読老会=編  定価=本体10,000円+税 /四六判上製 特製箱入り 分売不可