おすすめ書籍
愛蔵版『仮名論語』

祝!伊與田覺先生 100歳記念出版/愛蔵版『仮名論語』

伊與田覺・著/
5,000円+税/B5判上製(豪華特製箱入り)

戦後日本の世相の混迷、道義の頽廃を憂えた安岡正篤師の高弟・伊與田覺氏が、論語精神の普及によって、日本人本来の心を呼び覚ますことが急務であると『仮名論語』を浄書したのは三十年前のことです。

氏が「数千年の星霜風雪に堪えて変わらない生命の書、日本人の聖書(バイブル)」と呼ぶ『論語』を、誰もが気楽に素読できるよう、全文を読み下し、全仮名を付記。深みのある直筆の文字は香を焚き、一字一字に祈りを込めながら刻まれていったといいます。
以来、同書は多くの共鳴を得て草の根的に頒布を続けてきました。

その愛蔵版となる本書は、氏が本年100歳を迎えられたことを記念して刊行されました。
初心者の手引きともなるよう人名索引を設け、語句索引を大幅に追加。
小中学校での活用も考え、現代語訳を見直した他、大きな字で読みやすくしたことも特筆したい事項です。

氏は言われます。
「自分の目で見て自分の口より発し、自分の耳で聞く素読は、自分の皮膚からも吸収して止まず、それを続けていると自然と風韻を発するような人格になれる」
豪華特製箱がついた、まさに永久保存版の価値ある一書。贈り物としてもぜひおすすめします。

誕生秘話

昭和58年12月、生涯の師父と仰いだ安岡正篤師が逝去され、長らく気力を失っておられた伊與田覺先生。先師の一周忌、新井正明氏(関西師友協会元会長)の『論語』の一節を用いたスピーチに触れ、先生は自らに立ち還る機縁を得るとともに、ほどなく夢枕に孔子が立つ不思議な経験をし、命の終わりの日が来るまでひたすら教学普及のために捧げ尽くそうと心に契ったといいます。
そして、戦後日本の世相の混迷、道義の頽廃を憂えた先生は、論語精神の普及によって、日本人本来の心を呼び覚ますことが急務であると『仮名論語』の浄書を決意されたのでした。堂内に香を焚き、一字一字に祈りを込めながら墨書されたという『論語』全文が浄書されたのは、いまから30年前の昭和60年6月28日、伊與田先生70歳のことでした。

ここがポイント
購入する

読者の声

『論語』の素読を始めて、現在で650回になりますが、素敵な製本に惹かれて5冊を購入しました。
息子3人と、嫁いでいった娘にも、一生ものの価値があると思い、それぞれにプレゼントします。
谷口晶貴様

『論語』を読む機会がよくありますが、読み方が難しく、なかなか前に進まないことがあります。
この本にはすべての文字に振り仮名がついてあり、子や孫たちにも正しい読み方で『論語』を伝えられることを嬉しく思っています。
松岡秀男様

伊與田先生の一文字一文字が神々しくて、胸がいっぱいになる思いです。
同じく先生の直筆による『「大学」を素読する』と合わせて、大切に読ませていただきたいと思っています。
主婦

目次

目次

本文

本文

プロフィール

PHOTO

伊與田覺(いよた・さとる)

大正5年高知県に生まれる。学生時代から安岡正篤師に師事。
昭和15年青少年の学塾・有源舎発足。21年太平思想研究所を設立。
28年大学生の精神道場有源学院を創立。32年関西師友協会設立に参与し理事・事務局長に就任。
その教学道場として44年には財団法人成人教学研修所の設立に携わり、常務理事、所長に就任。
62年論語普及会を設立し、学監として論語精神の昂揚に尽力する。
著書に『「大学」を素読する』『己を修め人を治める道「大学」を味読する』
『「孝経」人生をひらく心得』『人物を創る人間学』『安岡正篤先生からの手紙』
『中庸に学ぶ』『いかにして人物となるか』『人生を導く先哲の言葉』ほか、
『「論語」一日一言』の監修(いずれも致知出版社)などがある。

購入する