巷に溢れる偉人伝も、伝説の小学校教師にかかればこんなにも面白い――。
本書は教師歴32年の著者が道徳指導の一環として 行ってきた偉人伝の中でも、特に子どもたちの心に響き、 成長の糧となると確信する14人の偉人の生き方を紹介したものです。 本書は大人の方が読み、子どもたちに偉人伝をわかりやすく伝える一助としていただければ幸いです。 平先生ご自身が「子どもたちが偉人を生き方のモデルとして学ぶことが大切。そのための伝え方の工夫が満載」と評する本書。
「大切なのは、偉人の『才能』と『心構え』をごちゃ混ぜにせず、 模倣できる心構えの部分に焦点化すること」など、 人間教育として役立てていくための深い知恵に溢れています。
注目したいのは、ヘレン・ケラーには塙保己一、 エジソンには本田宗一郎というように、 外国の偉人とタイプの似た日本人を合わせて紹介している点。
世界に誇る人物が身近に存在することを知るのは、 自国への誇りを育むことにも繋がるでしょう。
様々な逆境を乗り越えた偉人の生き方に 目を輝かせるのは子供ばかりではありません。 困難な夢に挑まんとする大人の心をも 熱く燃え立たせてくれることでしょう。
子どもたちの心に「伝わる」「残る」言葉を伝え続けてきた平光雄氏。
32年間、教育現場に命を懸けてきたプロ教師としての集大成ともいえる3冊。
家庭でも、企業でも、そして自分自身を高める上でもすぐに実践できるヒントに満ちている。
平光雄 たいら・みつお 昭和32年愛知県生まれ。58年青山学院大学文学部教育学科(心理学コース)卒業後、愛知県で小学校教諭となり、学級担任を32年間務める。平成27年に退職するまで、問題を抱えた子どもたちを数多く立ち直らせるなど、プロ教師としての手腕が高く評価されてきた。現在は社会教育家として、講演・執筆活動を行う。平成10年より話力総合研究所(東京本郷)に通い、永崎一則氏のもとで話力学を学ぶ。著書に『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』『悩んでいた母親が一瞬で救われた子育ての話』(ともに致知出版社)『究極の説得力』(さくら社)『戦争とくらしの事典』(共著/ポプラ社)などがある。