2011年9月号:特集
「生気湧出」
2011年09月号INDEX : 編集長から | 目次 | ピックアップ記事 | 今月の名言

それ数頃無限の塘水とならんよりは、数尺有限の井水、
生意窮まらざるものとならんには若かず ――王陽明。
広大な池の溜まり水のようであるよりも、
小さくてもこんこんと湧き出る泉のような人間になれ、と陽明はいう。
生気湧出とはこのことである。
鮮烈な記憶がある。
もう随分前のことだが、富山県松任にある中川一政記念美術館に入った時、
一枚の条幅が目に飛び込んできた。
中川氏九十歳の作品と記憶する。
紙幅いっぱいにあの独特の文字で、一つの言葉が繰り返し書かれていた。
「少年老い易く学成り難し」
この一語が何度も書かれ、最後は中途のまま落款が捺されていた。
自分はまだ学びの途上にある、といっているかのようだった。
この人は九十を超えてなお、少年のような心で己の画業を極め、
人生を完成せんと挑んでいるのか。
小さな驚きはやがて深い感動となり、今日に続いている・・・
※続きは本誌7ページで










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