2010年12月号:ピックアップ記事
2010年12月号INDEX : 編集長から | 目次 | ピックアップ記事 | 今月の名言
【対談】持続心こそ、運命をひらく鍵である
野村克也(東北楽天ゴールデンイーグルス名誉監督) &村上和雄(筑波大学名誉教授)| 「リーダーが変わると組織が変わる」―この人ほどこの言葉を体現している人はいない。 野村克也監督、75歳。就任球団をことごとく強豪チームに甦らせるその選手再生法は 「野村再生工場」と呼ばれ、幾多の名選手を輩出してきた。 60年にわたりプロ野球界に籍を置き、名選手でありながら名監督となった 野村氏の道のりを、遺伝子工学の権威・村上和雄氏に迫っていただいた。 |
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◆継続は力なり 名誉監督の野村克也氏から現在の東北楽天イーグルスへ一言。「ああいうことを繰り返していたら、いつまでたってもチームの実力はついていきませんよ」。その真意とは? ◆野村野球とはプロセス重視の野球 「楽天の選手に聞いたんですよ。おまえら、野村野球ってどんな野球だと聞かれないか”と。その時は“野村野球とはプロセスを重視する野球だ”と言ってやれ、と言いました」 |
◆弱いチームに共通するもの
「楽天の選手に聞いたんですよ。やはり中心なき組織は機能しません。組織には鑑(かがみ)になる人が必要です。鑑とは、例えば王貞治や長嶋茂雄のことです」
「弱いチームの選手は、自分の年俸を上げるには個人成績を上げて評価されるしかないから、“フォア・ザ・チーム”の精神が薄くなる。特に弱いチームの中心選手ほど、“まずは自分が打つことでチームに貢献したい”と言った発言をします。イチローなんかその典型じゃないですか」
◆生涯一捕手として
意に反して42歳で南海を解任された野村氏は、まだ現役への未練がありました。皆は「これまでの栄光に傷がつく」と引退を勧めましたが、評論家の草柳大蔵氏は 「禅に“一生一書生”という言葉があります。大いにやりなさい」。以後、ロッテ、西武と渡り歩き、完全燃焼してグラウンドを去りました。
◆「母を楽にしたい」、その思いがすべて
「私は60年間野球を続けてきましたが、何度も逆境に落とされてきました。しかし、南海をクビになっても、ロッテや西武が拾ってくれたし、阪神をクビになっても、シダックスや楽天が迎え入れてくれた。何度跳ね返されても、諦めず、真摯に野球道を求めてきたからだと思います」
◆人間の最大の罪は鈍感である
◆人間は感情の生き物、言葉一つで発奮する
◆チャンスはある日、突然巡ってくる
◆この人がいなければ、いまの自分はいない
◆結局は1日24時間の使い方
◆野村ID野球の誕生秘話
【インタビュー】「はやぶさ」の奇跡はこうして生まれた
川口淳一郎(宇宙航空研究開発機構「はやぶさ」プロジェクトマネージャ)| 太陽系の古の姿を求めて7年、60億kmの宇宙旅行を終えて地球に帰還した小惑星探査機。 平成15年5月9日、鹿児島県の内之浦宇宙観測所から打ち上げられ、 17年11月に地球と火星との間にある小惑星「イトカワ」に着陸、 表面試料の採集に挑んだ。 19年から地球に向けての航行を始め、22年6月13日、オーストラリアのウーメラ砂漠へ回収カプセルを投下。 機体は大気圏で燃え尽きた。 |
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今年の夏、7年60億キロの宇宙旅行を終えて帰還した 小惑星探査機「はやぶさ」。 度重なるトラブルを乗り超え、「小惑星のサンプルリターン」という ミッションをまっとうした姿に多くの日本人が感動した。 いかにして「はやぶさ」は奇跡の生還を果たしたのか。 このプロジェクトの構想を描き、長年にわたりチームを牽引してこられた 川口淳一郎氏にお話をお聞きした。 |
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川口淳一郎(かわぐち・じゅんいちろう) 昭和30年青森県生まれ。53年京都大学工学部機械工学科卒業。 58年東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程終了。 同年旧文部省宇宙科学研究所システム研究系助手に着任し、 平成12年教授に。「さきがけ」「すいせい」などの科学衛星ミッションに携わり、 「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務めた。 |
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「このはやぶさ」プロジェクトのミッションを通じて、
改めて大事なのは、独創性、発想の発揮だな、と思いました。
ともすると、日本は「最強の二番手でよし」とする風潮があります。
新しいものをつくり出すよりは、先駆者に学んで、それを洗練させることのほうが得意ですよね。
それはそれですごく大事なことですよ。
でも、そうしているうちは、歴史に名を刻むことはできません。
私はよく
「高い塔を建ててみなければ新しい地平線は見えない」
と申させていただくのですが、
いまのレベルに安住して、足元を固めることばかりに一所懸命になっていたら、
絶対にその先にある地平線はみえません。
「はやぶさ」プロジェクトも客観的に見れば成功するかどうかは未知数でした。
それでも前人未踏の境地に挑戦しようと発心し、
一度やると決めたら挫けずに、ゴールを目指し続ける。
それがこのプロジェクトを成し遂げられた要因ではないかと思います。
「未来」は「未だ来ない」と書きます。未来は見えないわけです。
その地平線の向こうの、見えないものを自分たちの手で見ようとする活動が
未来をつくるのです。
「はやぶさ」の挑戦を通して、
先人の後を追うだけでなく、誰も成しえなかったことに挑戦する世界があることを、
日本の若い人たちに伝えられたら、と思っています。
【対談】日本一への道標
我喜屋優(興南高等学校硬式野球部監督)&谷崎重幸(東福岡高等学校ラグビーフットボール部監督)
| 今夏、深紅の大優勝旗が海を超え、 初めて沖縄に渡った――。 史上6校目となる甲子園春夏連覇を果たし、日本中を沸かせた興南高校野球部。 片や史上初となる選抜大会連覇を果たし、 4季連続の全国制覇に挑む東福岡高校ラグビー部。 両チームを率いる指揮官・我喜屋優氏と谷崎重幸氏に、 チームつくりに懸けてきた思いとそれぞれの勝負哲学を語り合っていただいた。 |
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興南高等学校硬式野球部監督 我喜屋優 (がきや・まさる) 昭和25年沖縄県生まれ。43年の甲子園に興南高等学校野球部主将として県勢初の4強。大昭和製紙富士を経て47年白老町の大昭和製紙北海道に移り、49年都市対抗野球で優勝。平成元年監督に就任し、4年連続で同大会出場。平成5年に休部し、クラブチーム「ヴィガしらおい」監督。平成19年興南高校監督就任。10年選抜初優勝。夏の甲子園で史上6人目となる春夏連覇を果たす。同校の理事長も務める。 |
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東福岡高等学校ラグビーフットボール部監督 谷崎重幸(たにざき・しげゆき) 昭和33年三重県生まれ。志摩高校から法政大までSOやFBでプレーし、関東大学リーグ戦ベスト15にもなった。卒業後の57年から東福岡高等学校ラグビー部監督。選手で1回、監督として20回全国高校大会に出場し、2007年度と09年度で優勝。主な教え子に元日本代表SHの村田亙・7人制日本代表監督や元U-20日本代表フッカー有田隆平ら数多くの日本代表選手を輩出している。 |

◆ティーチングとコーチングの違い
谷崎
「教員のほとんどはいかに高い点数をとるか、どの大学にやるかという数字、結果のみで評価して、ティーチングのみになってしまっているのが現状だと思うんです。私は目的地に導くというコーチングのほうが大切だと考えています。」
我喜屋
「スポーツは人によって理論も違えば、同じ人間が言う理屈も日ごとに変化をしていく。そういう訳の分からない世界ですが、これは世の中も一緒なんです。昨日上司に言われたことが今朝になるともう変わっている。そういう変化に対応していくためには、ありとあらゆることへの対応力を身につけていかなけばならない。だから興南の野球は「反応野球」だと私は言うんです。」
◆逆境は宝物である
我喜屋
「ハンディや逆境というのは、知恵を絞れば順境に変わるんです。逃げるからいつまで経っても逆境であって、味方にすればこれ以上の宝もない。だから興南の生徒にも「逆境と友達になれ。そうすれば最後には宝物になる。おまえたちはその宝物をいとも簡単に捨てて、逃げまくってるよ」と毎日のように言い聞かせました。」
谷崎
「逆境、試練は神様の贈り物で、乗り越えられないものは神様は与えないんですよね。そこにはヒントがいっぱいあって、宝の山なんですよ。逆境が考える題材を与えてくれるんですから。」
◆準備こそがすべて
谷崎
「我々が大会や遠征合宿に行った時には、消灯時間も起床時間も決めてないんですよ。何時に試合が始まる。だからその何分前にウォーミングアップをする。何分前に競技場に着く。何分前に食事をする。そのために何分前に起きるといったように、全部を逆算して考えさせるんです。」
◆伸びる選手と伸びない選手の違い
◆魂・知・和とチャ・チャ・チャ
◆陰陽の「陰」の部分が大事
◆自分を発見して帰ってくる
【対談】いま、二宮尊徳に何を学ぶか
三戸岡道夫(作家)&岡田幹彦(日本政策研究センター主任研究員)
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薪を背負い、労働に勤しみながら本を読む二宮金次郎(尊徳)。 かつての日本人の美質の象徴として人々の心の中に深く根付いていたその姿が、 忘れ去られようとしている。 閉塞感漂ういまの日本において、尊徳から学ぶべきものは何か。 尊徳の発心、決心、持続心について、 三戸岡道夫氏と岡田幹彦氏にご対談いただいた。 |


















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