2009年4月号:特集「いまをどう生きるのか」<ご好評につき完売いたしました>
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「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食いてその味を知らず」──心がここになかったら、視ていても見えない、聴いていても聞こえない、食べてもその味が分からない、という。古典の名著『大学』にある言葉である。
次に弘法大師空海の言葉。
「医王の目には途に触れて皆薬なり。解宝の人は鉱石を宝とみる」──名医は道に生えている草の中からも薬を見い出し、宝を解する人は普通の石の中にも宝を見つける、というのである。
結句、人生はこの二つの言葉が指し示すところに尽きるのではないだろうか。
真理は月の光のように満ちあふれている、と言ったのは誰だったか。見る目を持った人が見れば、人を幸福に導く真理は至るところにあふれているのに、それに気づき、つかもうとする人がいないことを示唆した言葉である。
では、どうしたら満ちあふれる真理に気づき、医王の目を養い、解宝の人になることができるのか。古来多くの名人、達人の生き方にそのヒントを探れるように思う。
その第一は「真剣に生きる」ことである。まったくの徒手空拳から身を起こし成功を勝ち得た人は一様に、真剣に努力した人である。そういう人のみが天地不書の秘伝、法則をつかむのだ。
第二は「恩を忘れず、恩を返す」。受けた恩を忘れないで必ず返そうとする姿勢に、宇宙の霊妙な働きは呼応するのである。
第三は……(続きは本誌で…。)










