2009年3月号:特集「賜生」<ご好評につき完売いたしました>
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東井義雄著『自分を育てるのは自分』。以前にも本欄で紹介したことがある。特に宣伝したわけでもないのに、この本が根強い売れ行きを見せている。東井さんのひたすらなメッセージが十代の心を打つのだろう。全国の小・中・高生に読んでもらいたい本である。
この本で東井さんが一貫して説いているのは、賜生である。Hさんという死刑囚を取り上げ、こう語りかける。
《皆さん、今朝目が覚めてから、何回呼吸したんですか。わからないくらいに息をしている……夜も昼も日曜も祭日も「どうかしっかり生きておくれよ。生きておくれよ」と、皆さんがねている最中も、皆さんのために働き続けてくれている「働き」があるんですね。
胸のドキドキ。これが止まっている人はいませんか。夜も昼も日曜も祭日も「どうかしっかり生きておくれよ。生きておくれよ」と皆さんのために一生懸命働き続けているんですね。
Hさんは牢屋の中で、そのことに目覚めさせていただいたんです》
呼吸も心臓の鼓動も、自分の意志でしているわけではない。食べたものを消化、吸収し、不要なものを排除してくれる内臓の働きも、血液を全身に循環させる働きも、私たちの意志ではない。目に見えない偉大な働きによって、私たちの命はいまここにある。
そもそも、自分の意志でこの世に生まれてきた人は一人もいない。
続きは本誌で…。










