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2008年5月号:特集「工夫用力」<ご好評につき完売いたしました>

2008年05月号INDEX : 編集長から | 目次 | ピックアップ記事 | 今月の名言

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特集 工夫用力

 吉野・山寺1300年の歴史で満行したのはたった二人。大峰千日回峰行はそれほどの荒行である。その二人目の満行者、塩沼亮潤さんがこの程、『人生生涯小僧のこころ』を出版した。
 大峰千日回峰行は深夜11時半に起床、お滝場で身を清め、12時に堂を出発する。片道二十四㌔、高低差1300m以上の山道を16時間かけて往復。これを毎年5月3日から9月23日まで9年間かけ、合計48000kmを歩き続けるのだ。
 この行には一つだけ掟がある。いったん行に入ったら、決して途中でやめることはできないことである。どんな高熱だろうと、足の骨を折ろうと、である。やめる時は携行している短刀で腹を切るか、死出紐という紐で首をくくるかだ。まさに命懸けの行である。
 塩沼さんは小学生の頃、比叡山の酒井雄哉大阿闍梨が千日回峰行に挑んでいる姿を見て、自分もこの行をやりたいという思いに全身が貫かれたという。高校卒業と同時に山寺で出家得度。平成3年、大峰千日回峰に挑戦、平成11年、満行。大阿闍梨となった。
 しかし、行はこれで終わりではない。その翌年、塩沼さんは千日回峰満行者が必ず果たさなければならない四無行に挑む。
 四無行とは、断食、断水、不眠、不臥を九日間続ける行である。生きて行を成就する確率は50%と言われている。塩沼さんはこの行も見事に成満した。

 塩沼さんの本を再読して、改めて深く感じ入ったことがある。

続きは本誌で…。

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