2008年3月号:特集「楽天知命」
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特集 楽天知命
楽天知命──天を楽しみ、命を知る。「易経」にある言葉である。
天とは、与えられた環境、境遇と解してよいだろう。与えられた境遇の中で楽しみを見出し、自らの使命を知り、その使命を果たしていく。そういう生き方をしなさいと示唆した言葉と理解できる。
天はまた、天の道理ともいえる。天は人にさまざまな禍福吉凶を与えるが、その流れを天の道理と知り、天を恨まず、人を咎めず、誠を貫く生き方をせよ、との教えでもあろう。
天より与えられた天分、資質を楽しみ、それを発揮することに力を尽くし、使命ある人生を生きよ、と教えた言葉とも解せる。
自らの使命を悟った人は、人生を安らかに楽しむことができる。私たちはそういう先達を多く歴史に持っている。
このほど出版された『人生に生かす易経』(竹村亞希子著)に、太公望の逸話がある。太公望は、武王が殷の紂王を滅ぼし周王朝を建国するのに力を尽くした軍師である。伝説の多い人だが、これは周の文王がまだ周部族の首領だった頃の話。素晴らしい人物がいると聞いて訪ねていくと、太公望は釣りをしていた。
「釣れますか」と文王が聞くと、返ってきた答えはこうだった。
続きは本誌で…。









