2007年10月号:編集だより
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亡くなられた平岩外四先生の思い出を聞く機会に恵まれ、
その人物の大きさに心打たれました。
生死を彷徨うほどの過酷な戦争体験を経ながらも、
そのことを一切語られず、
人には常に穏やかに接せられ、
部類の読書家でありながら教養人のような素振りは見せられない。
ご自身の苦労や人の悪口、不平、愚痴はまったく口にされない……。
それだけでも、スケールの大きさが分かります。
多忙を極める生活にもかかわらず
面会する時は実にゆったりとされ、
訪れた人にあたかも次の予定がないかのように感じさせた
というお話も大変印象的でした。
周囲を温かく包み込んで、どこまでも深く、どこまでも大きい。
そんな人間を目指していきたいものです。(元)
夏休み中に、岐阜の山奥まで取材に出かけた。
終着駅まで40分。乗客は僕ひとり。
最後のバス停で、運転手のお兄さんに行き先を聞かれ、
「○○豆腐店」
と答えると、
「あ~、それだったら前のバス停になりますよ」
と言ってお兄さんは立ち上がり、道端まで降りてきてくれた。
そして、
「ほら、あの黒い屋根と赤い屋根の間の竹やぶを通って
歩いていくと……分かりますぅ?」
と、親切に行き先まで教えてくれた。
無事目的地に着き、取材を始めていると、
「いま、若いお兄ちゃんが訪ねてきましたか?」
という男性の声がする。
もしやと思い、窓の外に目をやると、
やっぱりさっきのお兄さんだ。
見ると、4、5分前に乗っていたバスが
お店の前に横付けにされている。
「さっきはありがとうございました――!」
と、僕も精いっぱいお礼を言った。
岐阜の山奥で人情に触れた。
手土産にいただいたお豆腐の袋には、
氷がぎっしりと詰め込まれていた。(モ)
不二家、ミートホープ、白い恋人……。
人の命に直結する“食”に携わる有力企業の不祥事が相次いでいます。
いまこそ原理原則に則った経営が求められます。
今号の特集「人生の大則」は、その意味でもリーダー必見。
変革期の指針として拳々服膺いただければ幸いです(R)









