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2007年4月号:特集「人生に誓うものを持つ」 <ご好評につき完売いたしました>

2007年04月号INDEX : 編集長から | 目次 | ピックアップ記事

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 昭和の初め、岩波英語辞典を編纂、英語学者として名をなした田中菊雄という人がいた。
学歴は高等小学校中退。国鉄の客車給仕係をしながら刻苦勉励、十八歳で小学校の代用教員になる。
さらに旧制の中学、高校の教員資格を取り、後年は山形大学の教授を務めた。
明治二十三年に生まれ、昭和五十年、八十二歳で生涯を閉じている。
 渡部昇一氏は同郷の立志伝中のこの人を深く尊敬し、
「少年時代、田中菊雄先生は私の心の中の英雄であった」と語られている。
 その田中菊雄氏にこんな話がある。(『知的生活に贈る』三笠書房)

 私は小学校を出ると(いや、まだ出ないうちに)すぐ、鉄道の列車給仕になった。
 辞令を受けて帰って、神棚に捧げた時の気持ちは、いまでも忘れられない。
そしてその辞令をいまでも大切に保存している。

「ほかの少年は親から充分費用を出してもらって学校へ通える。
しかし、私はあすから働いて父母の生活の重荷の一端をになわしてもらえるのだ。
私の働いて得たお金で父母を助け、また私の修養のための本も買えるのだ。
私は本当の学校、社会という大学校へ、こんなに幼くて入学を許されたのだ。
ありがたい。本当によい給仕として働こう」。
こう思うと熱い涙がほおを伝わって流れたのである。

 十三、四歳の少年が初めて仕事に就いた時、心に誓った決意である。なんと立派な決意だろうか。
少年期より人生に誓うものを持つことによって、氏は自らを修養し、人生を構築していくのである……。
 

 ※続きは本誌で……。

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