2006年8月号:特集「悲しみの底に光るもの」 【ご好評につき、完売しました!】
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悲しみは突然やってくる。そして、悲しみの姿はいろいろである。
哲学者の森信三さんは77歳でご長男(41歳)を亡くされた。元京大総長の平澤興さんは60歳でまだ大学2年生だったご次男を失われた。冷酷な現実をくぐり抜けたお2人は、期せずして同じようなことを言われている。子を亡くした人の気持ちが分かるようになった、と。お2人が悲しみの底で見つけた光であろう。
先日、1人の青年をテレビが映していた。彼は昨年4月にJR福知山線で脱線事故を起こした電車に偶然乗り合わせた。事故の瞬間に気を失い、意識が戻ったのは数日後の病院のベッドの上だったという。現実感が戻るにつれ、何か様子がおかしい。そのはずである。両脚が切断されていたのだ。見舞いに来た友人知人の「助かってよかったじゃないか」という慰めの言葉に、いいようのない憤りを覚えたという。そして1年。「前向きに生きなければ」と、彼は義足と闘っている。青春の日に突然失われた両脚。その悲しみの深さにはかける言葉もない。だが、悲しみの底にかすかな光でも見つけ出して欲しいと願わずにはいられない……。
※本誌ではこの後が続きます










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