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各界リーダーからのコメント (順不同)

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稲盛和夫氏 稲盛和夫氏 京セラ名誉会長
 創刊30周年、おめでとうございます。
 戦後、日本人は物質的な豊かさとはうらはらに、精神的には貧困の度を深め、それが昨今の荒廃した世相をもたせているのではないかと、私は危惧しています。
 そのような中にあって、貴誌は人間の善き心、つまり正義、誠実、博愛等をテーマとする編集方針を貫かれてきました。近年、そのような凛とした姿勢に共鳴する読者も増えてきたとのことですが、今後もぜひ、良書の刊行という出版の王道を歩んでいただきますようお願い申し上げます。
 真摯に歴史を刻まれてきた『致知』が、今後も日本人の精神の再興を通じ、さらに発展を遂げられますことを心より祈念申し上げます。
伊與田覺氏 論語普及会学監
 貴誌ご創刊30周年、まことに芽出度く、衷心よりお慶び申し上げます。
 昔から10年にして小変し、30年にして大変するとて、30年を一世と申します。
 貴誌の発刊当初は、『致知』を父と錯覚する者が多く、社員が宣伝するのに苦慮されて、その真意を金剛生駒の山中深くに住む私の処にまで遥々尋ねに見えたことがありました。
 それがいつしか滲透して、日本に於ける人間学追求の月刊誌の泰斗と仰がれるに至りました事は、全く驚きのほかございません。愈々二世に踏み出すに当り、益々「日新」の業績を重ね、天下の公器たるの貴い使命を弥増しに発揮されますよう、只管念願致します。  
牛尾治朗氏 牛尾治朗氏 ウシオ電機会長 
 新世紀に入り、世界は自然克服型、浪費型の社会から、自然共生型、節約型の社会へと大きく舵を切りつつある。しかし日本は、この転換期を待つまでもなく、常に自然と共生し、ものを大切にして生きてきた。
 創刊以来、その根底にある日本人の美しい心に光を当て続けてきたのが『致知』である。
  『致知』の取り上げる人物には、職業も、年齢も、男女の壁もない。これからの時代に真に力を持つ人間的魅力を培ってきた人々にスポットを当てており、学ぶものが実に大きい。
 創刊30周年を機に、『致知』の時代がいよいよ本格的に始まることを実感している。  
鍵山秀三郎氏 鍵山秀三郎氏 イエローハット相談役
30年にして歴史なる
 変遷極まりない社会において、『致知』が30周年という金字塔を建てられたことは、致知出版社の喜びであるだけでなく、永年の読者の喜びでもあります。
 10年偉大なり、20年畏るべし、という10年毎の節目を越えることは、容易なことではありません。この大きな節目を三度も迎えられたこと、しかも充実と発展を伴っての30周年に敬意を表します。  『致知』が果たし、また果たしていく使命は、読者を通して、国家の厳浄にあります。誠実な努力をしていても、脚光や喝采を浴びることのない人に光明の道を拓き、清澄な気を満たすことにもあります。
 歴史に残る偉業が少ない時代に『致知』こそが偉業といえましょう。
川島廣守氏 川島廣守氏 本田財団理事長
 人生の一大事は“人と書物”との出会いである。書物を紐けば素晴らしい言葉と艱難辛苦の果てに実る数々の成功体験が心を打つ。
 いまや人間学の宝典と名の高い『致知』は創刊以来、わがかけがえのない師であり、友である。  いまその誕生から自らを研ぎ磨いて而立の年を迎えるという。多くの読者の方々と慶びを共にし、そのさらなる発展を祈りたい。
 わが国、社会にはいま自己中心主義、拝金主義の暗雲がたれこめて久しい。
 人の組織は“一人によりて興り、一人によりて亡びる”と、いう。いまこそ「忘己利他」の高い精神性を以て「読書尚友」――古典に多くを学び聖賢を尚び友とする――に努めたい。そして、『致知』の読者とともに暗雲を打ち払う潮流に棹さしたい。
北尾吉孝氏 北尾吉孝氏 SBIホールディングス代表取締役執行役員CEO
「大道廃れて、仁義あり」「六親和せずして、孝慈あり」とは『老子』にある有名な言葉ですが、「道徳」が地に落ち、「私利私欲」が闊歩するいまこそ『致知』のような雑誌が求められるのではないでしょうか。
 人として生まれた以上、我々は我々の人生のどこかで、「人間如何に生くべきか?」、「どうしたら心の安寧が得られるのか?」といった問題を考えざるを得ないと思います。
 『致知』と巡り会い、味読される人は、多くの先達からこうした人生の基本的な問題に対する答えの導きを得ることが出来ると確信致します。
童門冬二氏 童門冬二氏 作家
積小為大の三十周年
 先日奈良で会食式の講演会に出席しました。隣席に地元銀行の責任者がおられ、「毎月、『致知』で西郷さんにおめにかかってますよ」と声をかけられました。『致知』の浸透力にうれしくなり「木鶏ですか」とおききしますと、「そうです」とうなずかれました。「ご動機は?」とうかがうと「安岡正篤先生のお教えに接したくて」というお答えでした。
 『致知』30年の地道な努力はまさに“積小為大”で、日本の一角に“良心”という力強い拠点をつくり、この国になくてはならない存在になりました。さらに50周年、100周年、1000周年と永遠に歩みつづけて下さることを念願いたします。
中條高德氏 中條高德氏 アサヒビール名誉顧問
 リーダーには常に人間としての奥行きの深さと幅の広さへの精進を求めれれる。つまり「人間学」である。
 先程、世に言う進学校で「人間学」の学びの一つとして歴史の履修を約束していたのに、大学入試科目に歴史が無いからとカットしていた有名校が続出した。他人の見ていない所では勝手に盗みをしてもよいと言う程の恐ろしいことであり心の醜さである。
 このような教育の現実だからこそ『致知』はリーダーたらんとする人達の必読の書なのだ。
成田豊氏 成田豊氏 電通最高顧問
 昨今の非人道的なニュースに接するたび、日本人は「恥の文化」を失ってしまったのかと慨嘆する。しかし日本人は「恥」という概念をいつごろ手に入れたのだろう。この疑問を解決すべく、私は致知出版社の藤尾秀昭社長を訪ね、教えを乞うた。
 藤尾さんは「キーワードはお天道様だ」と答えられた。いうまでもなく農業の営みは太陽に左右される。これに日本人は畏敬の念を抱いた。つまり農耕社会だった日本には縄文・弥生の昔からの恥の意識があり、この感性が細胞にまで染み込んで「恥の文化」になったのだという。
 このように、私は疑問があると藤尾社長のところへ駆け込む。そしていつも期待通りに、的確な答えを与えられてきた。私にとって、氏は大変な師なのでもある。
 藤尾さん率いる『致知』の30周年を祝うとともに、ますますのご健闘を祈るばかりだ。 
福地茂雄氏 福地茂雄氏 日本放送協会会長
 今日は三次元の変化の時代といわれる。変化の間口が広い。変化の奥行きが深い。そして変化のスピードが私たちが経験したことがない程速い。そんな時代に在ってあらゆる商品のライフサイクルが極めて短くなった。然し真に人々の心を捉えた商品、それが消費材であれ出版物であれ、そのライフサイクルを遥かに超えて今もなお多くの人々に愛され続けている。
 『致知』が創刊三十周年を迎えても今尚、否益々読者を惹きつけているのはなぜだろうか。昨今、日本人、とりわけ若者は「考える」ことをどこかに置き忘れてきた感がある。
 『致知』は私たちに「考える」ことを教えてくれる数少ない、人生のこころを説く月刊誌だからと信じている。
松原泰道氏 松原泰道氏(享年101歳) 南無の会元会長
  かなり以前ですが、熊本市で開かれた『致知』読者の集いの「木鶏クラブ」でお話をさせていただいたのが、藤尾秀昭社長さんと『致知』誌とのご縁の始まりで、そのご縁は今日まで濃やかに結ばれてお会いしたり、愛読して学んでいます。この度は『致知』創刊三十年の慶事、おめでとうございます。
 東洋の致知思想は、心の良知のはたらきを明敏にする機能で、今日最も大切な人間性成育の徳目です。『致知』はまた、パスカルの『パンセ』に見る、人間尊厳の「考える作用」にも通じます。
 末期高齢者の老学徒の私も『致知』誌から学んでいます。私は感謝すると共に、『致知』誌の更なる繁栄を願って止みません。合掌
米長邦雄氏 米長邦雄氏 日本将棋連盟会長
 『致知』は現代人の生きた教科書といえる。
 日本という国にとって最も大切なことは「日本人らしい日本人」を育成することである。近頃はアメリカ流の合理主義や弱肉強食がはやったり、中華思想も台頭してきた。聖徳太子の定められた17条憲法の第一条「和を以って貴しと為す」をもう一度心に刻む教育が大切である。
 日本文化や氣質は東洋思想を根底にして昇華させていったものだ。
 『致知』が創刊以来30年に亘って多くの人々を啓蒙してきた意義は大変大きい。これからも日本のため、人々のため更なる発展を望みます。 
渡部昇一氏 渡部昇一氏 上智大学名誉教授
 今の世に『致知』のような雑誌があること、そして、その部数が着実に伸びていること――これは私が日本という国の将来に見る希望の光であります。毎日のニュースでは親殺し、子殺し、夫殺し、妻殺し、無差別殺しがでてこないことはほとんどありません。また、他人の税金をあてにしたような要求を、当然の権利のように政府に突きつける団体や個人の話もふんだんにあります。このような時代に、修養によって自分を磨き、自分を高めることが尊いことだ、また大切なことなのだ、という立場を守り、その考え方を広めようとする『致知』の30周年に心からなる敬意と慶祝の言葉を捧げます。

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