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「なでしこはかくて世界を制覇した」より

強豪国アメリカとの死闘を制し、
見事世界一の栄冠に輝いたなでしこジャパン。
昨年、彼女たちの快挙に日本中が沸き立ち、
胸を震わせた方も多いことでしょう。
サッカー日本女子代表の発足から三十年。
なでしこはいかにして世界の頂点に立ったのか。
『致知』3月号では、
指揮官としてチームを躍進させてきた佐々木則夫監督に、
大のサッカーファンで独自の勝負哲学を持つ
クレディセゾン社長の林野宏氏に迫っていただきました。

       
佐々木則夫(サッカー日本女子代表監督) & 林野宏(クレディセゾン社長)
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記事案内・名言紹介


 

◆何かを伝える役目があった

様々な試練が降りかかっている中でしたが、
震災で大変な思いをなさっている方に何かできることはないか、
テレビ中継を通じて何かを伝える役目が我われにあるんじゃないかということは、
開催国ドイツへ行く前からイメージしていたんです。

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◆あのPK戦の真相とは?

(アメリカとのPK戦の前)円陣を組んでいたら彼女(澤穂希選手)が
スッと寄ってきて「則さん、ごめん」って言うんです。
皆は「ずるい」と言ったんですが、
私は「さっき澤がミラクルシュートでこの場を与えてくれたんだから許してやれ」と言って、
キッカーの四番手に並べてあった澤のマグネットを取ってポンとボードに投げた。
そしたらキーパーの海堀の隣にピタッとはまり(笑)、
それでまた笑いが出たということなんです。

リーダーには肩書きというものがありますよね。
私だったら「監督」で、その肩書があるということは、
選手を守ったりサポートしたりすることを常に考えて仕事をする、
ということだと思うんです。

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◆なでしこを導いたイレブンの心得

私は結構ずぼらな性格なものですから、
自分自身をチェックする項目として
「11(イレブン)の心得」というものをつくっているんです。
「1、責任 2、情熱 3、誠実さ 4、忍耐 5、論理的分析思考 
6、適応能力 7、勇気 8、知識 9、謙虚さ 10、パーソナリティー 
11、コミュニケーション」の11項目で、
これらのうち一項目でもゼロ、もしくはゼロに近い値があれば、
その人に指導者の資質はないと考えています。

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◆「歩歩是道場」

高校でサッカーをしていた頃、父から教えてもらったのが、
「歩歩是道場」という禅の言葉でした。
「サッカーがうまくなりたかったら、あらゆる所にうまくなるための要素は転がっているから、
一つひとつに学ぶことを忘れるな」と。

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