109歳の書道教師・菅谷藍さん

毎月好評の連載「生涯現役」。

今回は御年109の書道教師
菅谷藍さんにご登場いただきました。

───────「今日の注目の人」───

菅谷 藍(書道教師)

※『致知』2017年7月号
※連載「生涯現役」P106

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──菅谷さんは明治生まれだそうで、
  いまおいくつですか。

最近は自分の年齢も
よく分からなくなってね(笑)。

まだ101歳だと思っていたけど、
そんなはずはないぞと。

この間もそんなことを考えておったら、
どうやらこの5月で109歳になるみたい。

──御年百九とはすごいですね。

もうとっくに100を越したわけだけど、
こんなに生きるとは思ってないもんね。

60くらいで死ぬと思ってた。

そのうちに筆もあまり
持てなくなるかしらと
思っておったけど、
いつまで経っても一向に
お迎えがこない。

しょうがないから、
こうしていまも生きていますよ(笑)。


(中略)


幸い妹の旦那が少しばかり
残してくれたものがあったので、
戦後も生活に
困ることはありませんでした。

菅谷さん

私はその間もコツコツ
書いていたんですけど、
そのうちに原稿が
売れるようになってきたのよ。

原稿料も随分と入ってくるでしょう。

こんないい商売はないと、
そんなふうに思っていました。


──それだけ評価されていながら、
  なぜ道を変えられたのですか?


それが占い師にね、そう言われたの。


──占い師に?


私が尼崎にいた時ですよ。

市場の片隅に「占い」と
書かれていたのがなんとなく
気になって入ってみたの。

その方がとても有名な方だと
いうのは後から知ったのですが、
とにかく見てもらった。

すると開口一番、

「あなたはね、作家になろうと
 思って一所懸命して
 いらっしゃるでしょう。

 確かにあなたは文章を
 書くことはできるけど、
 それを仕事として
 やるには絶対に向かない。

 長続きしません」

って言い切られた。

私はびっくりして、

「そんなことよく言い切れますね」

ってぷんぷん怒ったんです。

「じゃ何をすればいいの」

って聞いたら、

「それはもう書き方ですわ」

って言うから、またびっくり。

というのも、書道ほど嫌いなものは
他にないと思っていたくらいですから。



※109歳の書道教師の波乱の歩みの
 続きは本誌でお楽しみください。

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