足裏コンシェルジュ宮地裕子さんが教える健康法


体の調不調を左右するほどの
影響力を持つ足裏。

あなたは、普段、足の裏から
発せられるサインを
ちゃんとキャッチしていますか?

───────「今日の注目の人」───

宮地 裕子(足裏コンシェルジュ)

※『致知』2017年9月号【最新号】
※連載「大自然と体心」P126

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足首から下にいくつ骨があるか、
ご存じでしょうか?

片足で28個です。

これだけたくさんの骨が
あるからには、足は本来、
手と同じように自由自在に
動くはずです。


実際、人はかつて
この28個の骨を存分に使い、
足首を大きく動かし、
大地を足の指で掴み取るように
ダイナミックに歩いていました。

残念ながら、地面が硬い
コンクリートやアスファルトで
覆われた現代は、こうした
歩き方ができにくくなり、
重心が踵にかかったまま
ペタペタ、ドスドス歩くのが
一般的になってしまいました。


足の関節や筋力が十分
使われないために衰え、
足裏で地面の状態を鋭敏に
キャッチできにくくなっているため、
ちょっとした段差でも転倒しやすく、
また、膝や腰を
痛める方が後を絶ちません。


私はこれまで、体の不調に
悩む方の足をたくさん
拝見してきましたが、
足の指が常に上に反った
「浮き指」状態の方が大半でした。

普段、足指の関節をほとんど
動かさないために可動域が
とても狭くなり、足指を
下の方向にしっかり曲げることが
できなくなっているのです。

そういう方に目を
瞑っていただいて指を触ると、
どの指を触られたか分からない方が、
実に93%を占めていました。

生活環境の変化によって、
子供の頃から素足で
過ごす習慣がなくなり、
成長期に十分足に刺激を
与えられないことが、
浮き指が増えている大きな要因です。

最近の小中学生の足を見ると、
「こんにゃく足」といって、
グニャグニャと柔らかく、
自分の体重を支えるパワーの
ない足を持つ子が増えており、
私は強い危機感を抱いています。

人間が二本足で立っていられるのは……




※足裏を改善させるための
 正しい歩き方については、
 本誌でご紹介しています。

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