自分は偉いと思っている人は……

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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.9.26


上甲晃さんは松下政経塾の塾頭として
経営の神様・松下幸之助氏から
薫陶を受けました。

松下政経塾は政治家を
育てる場ですから、我が強く、
人の言うことを素直に聞かない
塾生もたくさんいたようです。

指導する上で
大変な苦労をしていた上甲さんに
大きな示唆を与えたのが
マザー・テレサの言葉でした。

────────[今日の注目の人]───

☆ 松下幸之助に学んだ人生の要訣 ☆

上甲晃(志ネットワーク「青年塾」代表)

※『致知』2016年10月号【最新号】
※特集「人生の要訣」P54

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松下政経塾で14年間
塾生を育ててきた中で、
やる気のない人を教育するのも難しいが、
自分に自信のある人を教育するのも
難しいことを痛感しました。


自分は偉いと思い込んでいる人は、
素直に言うことを聞かない。

松下政経塾には当初、
エリートを自認して
偉そうにしている塾生が
たくさんいました。

人の言うことを聞かず、理屈が多く、
指導には大変苦労をしました。


そんな私に
大きな示唆を与えてくださったのが
マザー・テレサでした。

マザー・テレサの言葉に常々
深い感銘を受けていた私は、
この人に会いたいという思いを募らせ、
ついに後先考えずに
インドのカルカッタ(現・コルカタ)
へ渡りました。

彼女に直接、どうしても
聞いてみたいことがあったからです。

当時のカルカッタは
人口1,000万人のうち
200万人が路上生活者で、
至るところに生死も分からない
行き倒れの人が転がっていました。

全身から膿を出している人、
ウジ虫の湧いている人、
とても側に寄れたものではありません。

しかしマザー・テレサと
仲間のシスターたちは、
一番死に近い人から
順番に抱きかかえて、

死を待つ人の家に連れて行き、
体を綺麗に洗ってあげ、
温かいスープを与えて見送るのです。

せめて最期の瞬間くらいは
人間らしくと願ってのことでした。
 
運よく、カルカッタの礼拝堂で
マザーに面会することのできた私は、

「どうしてあなた方は、
 あの汚い、怖い乞食を
 抱きかかえられるのですか?」

と尋ねました。

マザーは即座に、

「あの人たちは乞食ではありません」

とおっしゃるので、私は驚いて

「えっ、あの人たちが乞食でなくて
 いったい何ですか?」

と聞くと……


 
※上甲さんはマザーの言葉を聞いて
 大きな衝撃を受けられます。

 この話の続きは『致知』10月号で
 お読みください。

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