経営改革の根本はすべて同じ


航空会社をはじめ、病院や研究所など
異業種の経営再建を次々と
成功へと導いてこられた石田忠正さん。

「経営改革の根本は同じだ」と
説く石田さんの話に耳を傾けました。

───────「今日の注目の人」───

石田 忠正(日本貨物鉄道会長)

※『致知』2017年5月号
※特集「その時どう動く」P74

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その後、航空会社や病院・研究所など
異業種の経営再建に携わりましたが、
幸いそれぞれ黒字化を
達成することができました。

いずれの場合も突き詰めれば、
一人ひとりの意識が芽生え、
全員の気持ちが一つになったからです。

産業によって特性や文化に
大きな違いがあり、対策も
異なってくることは当然ですが、
経営改革の根本は同じだと
痛感しています。


要は、各人が

「自分がやらねば誰がやる」

という気持ちになり、
行動を起こすかどうか
にかかっているのです。


私は現在、日本貨物鉄道の
本業たる鉄道事業の赤字脱却と、
経営の自立化に
取り組んでいるところです。

当社は140年以上の長い歴史、
国鉄以来の独特の企業文化を持っており、
そこに突然外部の人間がやって来て、
あれが悪い、これが悪いと言っても、
何を言っているんだと
いうことになるだけです。

顕在化している問題はすぐに
手が打てるかもしれませんが、
変えることのできないのは
社員一人ひとりの心の中です。

その集合である職場の集団規範や
企業文化を把握しなければ
真の経営改革はできないと
固く肝に銘じていました。


最初に取り組んだのが、
経営幹部35人を集めての集中合宿です。




※大きく変化を遂げた日本貨物鉄道。
 その軌跡は本誌をご覧ください。

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