小学生からプログラミング教育?


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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.10.30


これからの教育の指針となる
次期学習指導要領試案が
公表されました。

その内容とはいかなるものでしょうか。

教育現場を知り尽くした
元高校教諭の占部さんが
その内容を吟味します。

────────[今日の注目の人]───

☆ 小学生からプログラミング教育? ☆

占部賢志(中村学園大学教授)

※『致知』2016年11月号
※連載「日本の教育を取り戻す」P122

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【教師A】
ところで、今度の(学習指導要領)改訂で
小学校段階からプログラミング教育を
必修化するそうですが、
これについてどう思われますか。


【占部】
これは教科を新設するのではなく、
既存の教科のなかで
行うことになっています。

コンピュータの初歩的操作や
簡単なプログラムでゲームや
アニメーションなどを
作らせたりするそうです。

ねらいは論理的な思考力を
養う点にあるとされていますね。


【PTA役員】
今やITの時代ですから、
必要な措置のように思いますが。


【占部】
もちろん、そのこと自体は
否定しませんが、
小学校教育の算数や理科などの
中身を削ってまでやる必要が
あるのかと言えば、
ノーと言わざるを得ません。


【教師A】
要するに、もっと大事な
教育があるというわけですね。


(略)


【教師A】
第一、プログラミングの基礎を
教えられる教師なんてそうはいません。

それでも行うとなれば、
教師に専門的研修が不可欠になります。

少なくても5、6年はかかるでしょう。

そうするうちに、
成果もないまま次の改革案が
出てくるに違いありません。

そんな繰り返しばかりだ
という印象が拭えません。


【占部】
あなたの印象は
だいたい当たっていますよ。

その現場感覚を大事にすることです。

この問題については
同志社大学理工学部の
三木光範教授が専門的立場から
的確な指摘を『産經新聞』に
書いていて共感を覚えました。

三木教授がおっしゃるには、
プログラミングは文法が
かっちりと決まっているから、
合理的な理解力さえあれば
いつから始めても修得可能だそうです。

ですから…




※学習指導要領に関する
 占部さんのツボを押さえた
 指摘の数々は本誌をご覧ください!

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