タカマツペア優勝の立役者


リオ五輪のバドミントン競技で
日本史上初の金メダルに輝いた
タカマツペア。

彼女たちを育てた監督の田所光男さんに
指導の要諦をお話しいただきます。

───────「今日の注目の人」───

☆ タカマツペア世界一の原動力 ☆

田所 光男
(聖ウルスラ学院英智中高等学校
バドミントン部監督)

※『致知』2017年4月号【最新号】
※連載「致知随想」P85

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仙台にある聖ウルスラ学院に
赴任したのは、45歳のことである。
選手、監督として所属したNTTを辞して、
教職員になることには迷いもあったが、
転身を決意。

以来20年以上、
13歳から18歳までの子供たちの
指導にあたっている。

指導の中で心掛けたのは、


「選手の性格、体力、能力、表情、
 家庭環境を把握し、
 まず信頼関係を構築する」


ということだ。

相手が中学生なら
中学生に分かる言葉遣いで、
一つだけ指示を出す。
小さな表情の変化を見逃さず、


「きょうは集中力がないよ。
 どうした」


などと声を掛け、
常に子供の状態を掴む。
 
そうした中で指導者の話をよく聞き、
理解できる力を持った選手が
伸びてくるのだが、
指導者はその「教えられる心」の
土台をつくってやらねばならない。
 
子供たちをよく知ることは、
競技の結果にも直結する。


高橋、松友はペアを組んで
10年目を迎えるが、
高校当時から二人の性格は正反対で、
学年も高橋が一つ上。

高橋が姉御肌で自主性があるのに対し、
松友は繊細かつ引っ張ってもらって
力を発揮するタイプ。

プレースタイルは
高橋が攻撃面で優れているのに対し、
松友は予見力に秀でている。

私はそこに二人の補完性を見出し、
ダブルスを組ませてみた。
 
すると、どうだろう。……



※タカマツペアはその後、
 どのように成長し
 世界一の選手になったのでしょうか。
 続きは最新号でお読みください。

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