なぜ強い? 卓球王国・中国


日本の卓球界を長年牽引されてきた
元卓球女子日本代表監督の近藤欽司さん。

長い指導経験の中で、いかにして強敵中国の選手と
戦える日本選手を育ててきたのでしょうか?

近藤 欽司(元卓球女子日本代表監督)×国分 秀男(古川商業高等学校女子バレーボール部元監督)
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※『致知』2017年10月号
※特集「一剣を持して起つ」P60

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【近藤】
いま卓球の世界では中国が非常に強いわけで、
なぜそんなに強いのかと研究していますが、
そのヒントとなる諺があるんです。

最初に「人無我有」と書いて、人にないものが自分には有る、
つまり他の人にはない技術や戦術を持つ、ということです。

でも時間が経てば、それまで自分しか持って
いなかったものが真似をされてしまうので、
「人無」ではなく「人有」になって自分の技が通用しなくなってしまう。

そこで今度は「人有我磨」、つまりその技をどんどん磨いていく。

さらに相手も同じように磨いてきたら、「人有我創」

要は新しい技を創り出すという意味で、
これが中国の戦いにおける必勝の諺なんです。

いま分ちゃんが「磨く」って言葉を使いましたけど、
中国と戦う上では技を磨くだけでなく、
それまでにない新しいものを
持って挑まなければ勝つことはでません。

【国分】
なるほど。中国がなぜ手強いのかよく分かりました。

(中略)

【近藤】
そしてナショナルチームの監督になると、
日本代表の選手をとにかく勝たせなければいけない。

では、どうしたら勝てるかと言えば、
こちらは世界大会に向けて、新しい技術を密かに準備する。



例えば、福原愛選手が次の世界大会までに
どのような戦術で臨むかは大事なテーマでしたけど、
一度使ってしまったことは、手品の種明かしと一緒で次は通用しません。

【国分】
すぐに研究され尽くしてしまうわけですね。

【近藤】
そう。中国の場合、国内にコピー選手をつくるんです。

つまり福原愛なら福原愛のコピー、平野美宇なら平野美宇のコピー
といった具合に、同じような戦い方をする選手を
つくった上でその対策を練ってくる。

【国分】
それはすごいな。

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